武尊といえばK-1のスーパーバンタム級とフェザー級の2階級制覇を達成したキックボクサーですね。
あまりの強さに「勝って当たり前」と思われるほどで、過去にK-1ミドル級で活躍した魔裟斗さんのようにK-1を引っ張っている中心的人物として人気を集めています。
なんと武尊はさらに階級を上げて3階級制覇を目指すという挑戦を打ち立て、過酷なトーナメントを制して3階級制覇を達成しました。
今回はK-1スーパーフェザー級トーナメントの試合展開や感想についてまとめてみました。
武尊の1回戦の試合展開
武尊VSスタウロス・エグザコスティディスの試合。
スタウロスは前K-1スーパーフェザー級王者の大雅選手を1ラウンドで秒殺したハードパンチャー。
事実上の決勝戦と言われた1回戦の試合展開をご紹介します。
【1ラウンド】
前蹴りから右フックを放つ武尊。
さらに武尊が左の前蹴りを連打し左ミドルキックへとつなげる。
スタウロスもローキックを返すが空振り。
スタウロスが続けて左のハイキック。
武尊はバックスピンキックを放ちボディへパンチの連打を叩き込む。
武尊が距離を詰めるとスタウロスが蹴りで距離をとる。
しかし武尊の圧力がスタウロスを下がらせる。
武尊がボディへの右ひざを放つ。
さらにヒザのフェイントを見せて右フックを叩き込むみ続けてパンチの連打へ。
スタウロスが武尊のプレッシャーを嫌がりハイキックや前蹴りで距離をとる。
武尊はなおも前へ出てヒザを連打して右フック。
スタウロスがボディにパンチを返す。
武尊が強烈な左ミドルキックを叩き込む。
さらにパンチの連打から左ミドルキックへとつなげる。
圧倒的に武尊のプレッシャーが勝り体重差を感じさせない展開に。
【2ラウンド】
武尊の左前蹴りを3回連続で放つ。
スタウロスがジャブで応戦。
武尊のヒザ蹴りに対しスタウロスが右ストレートを返すが届かない。
武尊のバックスピンキック。
スタウロスは右ローキックからバックハンドブロー。
武尊は左の前蹴りから左ミドルキックを放つ。
スタウロスは左ボディからジャブ、左フックへとつなげる。
武尊が右のローキックを2回放ち右のひざ蹴りへとつなげる。
スタウロスのバックスピンキック。
武尊の強烈なワンツーからの左ミドルキック。
武尊のローキックにスタウロスもボディストレートで応戦。
スタウロスが前に出てフックを振り回すが空振り。
スタウロスのボディへのパンチでバランスを崩す武尊。
スタウロスはそのまま前に出てパンチの連打。
武尊は距離をとって攻撃をかわし続ける。
武尊の右ストレートが浅くヒット。
スタウロスの強烈なひざ蹴りが武尊の顔面を捉える。
さらに左フックを武尊の顔面にヒットさせる。
スタウロスが武尊のひざ蹴りをかわし左フックを当てる。
ややスタウロスペースで2ラウンド終了。
【3ラウンド】
武尊のジャブにスタウロスがローキックを返す。
武尊が左のローキックを放つ。
スタウロスが顔面への前蹴りからボディへの前蹴りを放つ。
さらに飛びながらハイキックを繰り出す。
武尊が右ひざ蹴りから左の前蹴りで距離をとる。
さらに武尊が右ひざを当てていく。
スタウロスもパンチで反撃するが当たらない。
武尊がプレッシャーをかけてスタウロスをコーナーに詰める。
スタウロスがパンチのレンダーでコーナーから脱出する。
スタウロスの右フックが武尊の顔面を捉える。
武尊の左ミドルキックがヒット。
お互いパンチの打ち合いに。
武尊の左前蹴りからボディへフックの連打。
さらに武尊の右ひざ蹴りがボディへ突き刺さる。
下がるスタウロスに武尊の右ストレートが顔面を捉える。
武尊の右ひざはブロック。
スタウロスも左フックを返すが空振り。
武尊が右ひざでスタウロスをコーナーに詰める。
武尊がパンチの連打を繰り出し左ハイキックへとつなげる。
スタウロスもパンチの連打で応戦。
武尊がひざ蹴り後、パンチの連打で攻め立てスタウロスの動きが止まる。
さらに武尊の左右のパンチが当たったところで3ラウンド終了。
1ラウンドと3ラウンドのポイントを明確に奪った武尊が判定勝ちに。
参考:武尊が敗戦の危機!卜部兄とはどっちが強い?彼女に逃げられた噂も
武尊の準決勝の試合展開
武尊VS郷州征宜の試合
郷州選手は「耳が聞こえない」格闘家として同じ境遇の子供たちに勇気を与えるために戦っているんだとか。
優しい性格とは裏腹に「前へ出てラッシュが止まらない」バチバチの打ち合いを演じる強者なんです。
お互いの意地がぶつかり合うストライカー同士の準決勝の展開をご紹介します。
【1ラウンド】
郷州の前蹴り。
武尊の右フックに郷州がバランスを崩す。
お互いパンチの打ち合いに。
武尊が右フックから左フックを放つ。
しかし、なおも前に出るのは郷州。
武尊の左ひざは空振り。
前へ出る郷州を止めるように武尊の左右のパンチがヒット。
郷州も負けじと右ひざからパンチへとつなげる。
郷州の右のパンチが軽く武尊にヒット。
武尊の左前蹴りを放つが郷州はパンチを放って前に出る。
武尊もパンチで応戦し左の前蹴りを連打。
さらに武尊の左フックで郷州がぐらつく。
武尊の右フックでさらに郷州がダメージを受ける。
武尊の左ジャブや右フックからパンチの連打で郷州が転がるようにダウン。
ダメージが深いと判断したレフェリーが試合を止め武尊のKO勝ち。
武尊の決勝の試合展開
武尊VS小宮山工介の試合
小宮山選手は空手をベースにし、長いリーチから距離をとって戦うタイプです。
1回戦ではムエタイ王者のスアレックをハイキック一撃で倒し、準決勝では皇治選手をバックスピンキックで完封しました。
凄まじい決勝戦の展開をご紹介します。
【1ラウンド】
武尊がいきなりの左ハイキックから左のローキック。
さらに左の前蹴りを放つ。
小宮山も右ローキックから左の前蹴り。
さらにバックスピンキックをボディに放つ。
武尊も負けじとバックスピンキックを返す。
小宮山が前蹴りを武尊の顔面に放つがヒットせず。
小宮山のハイキックに武尊の左前蹴り。
小宮山が右のローキック。
武尊が右フックを放つがかわされる。
小宮山はリングをぐるぐる回って距離をとる。
武尊は距離を詰めて左ハイキック。
小宮山もバックスピンキックから右のローキックを返す。
武尊が左の前蹴りを2連打。
小宮山が左の前蹴り。
武尊が左の前蹴りから右のバックハンドブロー。
さらに武尊が左前蹴り、左ロー、右フックと攻め立てる。
武尊が左の前蹴りを放ち1ラウンド終了。
【2ラウンド】
武尊の左の前蹴り、左のローキック。
小宮山も右の飛びひざ蹴りで応戦。
武尊の左ミドルキック。
小宮山も右ストレートを返す。
武尊の左ハイキック。
小宮山の左の前蹴り。
武尊が右フックの連打から左フックへとつなげる。
さらに左の前蹴りを放つ。
小宮山がバックスピンキック、かかと落としと反撃にでる。
武尊は右ひざ、左の前蹴りでペースを握らせない。
小宮山の右フックは空を切る。
武尊の右ボディから相手をコーナーに詰めパンチの連打。
流れを変えたいのか小宮山もバックハンドブロー。
武尊が左ミドル、左前蹴り、左ローキックを放つ。
続けて左の前蹴りから左のローキックと攻撃を緩めない。
小宮山がコーナーに詰まる。
武尊がパンチの連打を放ち小宮山はたまらずリングを回って脱出。
武尊の左ミドル、右ボディ、左の前蹴り、右ボディ、左の前蹴り。
圧倒的に手数や有効打の多い武尊が優勢のまま2ラウンド終了。
【3ラウンド】
武尊が右ローキック。
小宮山の顔面へのバックスピンキックが武尊の顔面にヒット。
武尊は左の前蹴りをボディと顔面に連打。
さらにボディへの前蹴り。
小宮山もひざ蹴りで応戦。
武尊も右ひざから顔面への左ひざにつなげる。
武尊が左の前蹴りを2連打し、ボディへひざ蹴りを叩き込む。
武尊が右フックからボディを打ち抜き小宮山がダウン。
立ち上がった小宮山に武尊が右のローキックから左ミドルで再度ダウンを奪う。
再び立ち上がった小宮山に武尊の強烈な右フックが決まり3度目のダウン。
ここでレフェリーが試合を止め武尊のKO勝ちに!
武尊のトーナメント戦を観戦した感想について!
いやー、今回のK-1スーパーフェザー級トーナメントは実に凄まじい試合の数々でしたね。
感想ですが、武尊の1回戦は体格差を本当に感じなかったです。
戦前は相手のスタウロスのパワーを警戒していたようですが、1ラウンドから逆にプレッシャーを与えて相手を下がらせていました。
「左の前蹴り」と「ひざ蹴り」が効果的だったような印象でした。
2ラウンドに一度だけ顔面へのひざ蹴りをスタウロスからもらった時はヒヤッとしましたが、それ以外は危ないところも無く「ごく普通」に相手を痛めつけてポイントを奪っていった感じです。
前王者「大雅」さんを倒したスタウロスを完封したことで、結果として大雅選手よりも強いということを改めて証明できましたね。
続いて準決勝ですが、郷州選手の1回戦を見る限り、バチバチの打ち合いで武尊が消耗させられるだろうなぁと思っていました。
確かに1ラウンド序盤は打ち合いになりましたが、あの気持ちの強い郷州選手に早い段階でダメージを与え、パンチのラッシュであっさりKOしたのはお見事としか言いようがありません。
今まで下の階級で戦っていたとは思えないほど武尊は強いと再認識させられましたね。
最後に決勝戦。
武尊は打ち合いにはめっぽう強いですが、小宮山選手ほど距離が遠い相手だとやりにくいのでは?と思っていました。
ただ、武尊にとっては関係なかったですね。(笑)
左の前蹴りを主体としてガンガン距離を潰して、相手にいいところを出させないままKO。
武尊はパンチを思いっきり振り回すので、隙も多いように見えるかもしれませんが
全然隙が無かったです。
最後は意味深なコメントを残していましたね。
「僕とやりたい選手はK-1のリングに上がってきてください。逃げも隠れもしません。」
この発言の意味、皆さんは分かったでしょうか?
実はこのコメント、日本キックボクシング史上最強と呼ばれる那須川天心のことを指している発言なんです。
那須川天心は何年も前から武尊と戦いたいと発言しているのに武尊からの返答は今までありませんでした。
世間から「武尊は那須川天心から逃げている」とささやかれているので、それに対する答えを今回初めて公表したということでしょうね。
参考:武尊の大雅戦が消滅!食生活や年収は?那須川天心から逃げてる噂も
これからも武尊には更なる挑戦を続けてもらい、世界中の強豪をぶっ倒し続けて4階級制覇以上の記録を達成してほしいです。
そして「それ以上」に、最強キックボクサー那須川天心との決着を是非ともつけてほしいなぁと心から願っています。
というわけで今回はK-1新スーパーフェザー級王者の武尊についてまとめてみました。
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