集団討論といえば複数人で「出題された課題」に対し意見を出し合い、チームとして最終的な答えをまとめる「民間企業や公務員など」の採用試験の一つですね。
正直、筆記試験や面接試験と違って「何をしたらいいのか分からない」という人が一番多い試験だと思います。
逆に言うと、集団討論の知っておくべき点を理解して練習さえしておけば、他の受験者に対して圧倒的な差をつけることも可能なおいしい試験でもあるんです。
今回は、集団討論の「役割分担対策」として、書記のまとめ方や発表係の発表内容についてまとめてみました。
※集団討論の「全体としてのポイント」を知りたい!という人は一番下の方に参考記事のリンクを貼っていますので、チェックしてみてください。
集団討論の「役割分担」対策!
集団討論は複数人で一つの議題について話し合う「チーム戦」です。
簡単に言えば、議題について各々の意見を出し合い、そしてそれを一つにまとめて、最後は試験官に向けて「発表」するという流れになります。
そのため、各々が最終的に違った内容の結論を出したり、時間配分がうまくいかずに発表の時間が足りないなんてことになれば「全員不合格」かもしれません。
「じゃあうまく討論するためにはどうしたらいいの?」
と、思った人もいるでしょう。安心してください、うまく討論するためには「役割分担」をすればいいのです。
役割の種類としては討論を指揮する「司会」や、時間を管理する「タイムキーパー」、出てきた意見を集約する「書記」、最終的に発表を行う「発表係」に分けられます。
ざっくり言うと、ある程度「コミュニケーション能力」に自信がある人は「司会」か「タイムキーパー」を担当し、そうでない人は「書記」か「発表係」を担当するのが良いでしょう。
参考:集団討論の「役割分担」対策①!司会やタイムキーパーの進め方とは?
まぁそもそも討論をする人全員が役割に当たるわけではないですが、積極的に役割を担当して点数を稼ぐのがポイントだと思います。
集団討論の書記はどのように意見をまとめればいいの?
集団討論の書記は、討論中に出た意見を一枚の用紙にまとめていく役割です。
もちろん書記以外の人もメモを取りながら話し合いを進めますが、書記係が紙にまとめるものは最終的に「発表係」が発表するために使いますし、最終的にその用紙を試験官に提出しチェックされるケースもあります。
つまり、自分だけが理解できればいいメモ帳のような書き方ではダメだということですね。
それでは、書記が行うべき意見のまとめ方やポイントをご紹介します。
・字は丁寧に書く
書記は討論の内容を書き記すのが役目で、その用紙をもとに最後の発表も行われるため、「読めなかったら意味がない」んですよ。
なので、美しい字は書けなくても「丁寧な字」を書くことを心がけましょう。
時間も限られている中で、丁寧な字を書けと言っても難しいかもしれないので、字を書くのが苦手な人は試験日を迎える前に「素早く丁寧に文字を書く練習」をすることが必要不可欠だと思います。
・書くことに集中しすぎない
書記を担当すると、どうしても「全員の意見を書き記さなければ!」と思い過ぎて下を向いて黙々と書いてしまいがちなんですよね。
書記だからと言って、発言もせずに意見を用紙にまとめていたらOKというわけにはいきません。
あくまでも集団「討論」ですから、討論に参加した上で「かつ」全員の意見をまとめることを意識してください。
・用紙には誰が見ても分かるまとめ方で
書記が作成する用紙は、いくら丁寧な字で書かれていても「一目見て分かるまとめ方」でなければ限られた時間で正確に発表を行うことができません。
特に説明が必要ないように、要点ごとにまとめて、だれが見てもすんなり討論結果をスラスラと話せるように心がけましょう。
ざっくりとまとめ方の例を載せておきますので、参考にしてみてください。
・内容の途中経過を全員と共有する
書記がやるべきポイントとして、節目節目で「今まで出た意見の要点を一度おさらいしておきませんか?」と切り出し、まとめた内容のポイントを簡潔に述べましょう。
こうすることで、全員が現在の議論の進捗状況を再確認することができますし、これ以上話す必要のない点や、話し足りていない点が明確になるので、より適切に残りの時間を使うことができます。
さらに、今後議論すべきポイントを自らが提示できれば高評価につながるので、どんどんアピールしていってください。
集団討論の発表係が発言すべき内容とは?
次に、発表担当について要点をお伝えします。
発表は討論の集大成でもありますので、最後にいい加減な発表をして今うと「このグループは何を討論していたんだ?」と全体の評価を下げられかねません。
発表は試験官に向かって行われるため、すごく緊張してしまいそうな気がしますが、チーム全体でまとめたことを簡潔に伝えるだけなので、ある意味一番やりやすい役割とも言えます。
発表担当のポイントは以下の通りです。
・発表前に発表内容を全員に確認しておく
発表前の段階で書記がまとめた用紙を受け取り、「最終的にまとめた意見を確認したいと思います」と言い、一度発表のリハーサルを兼ねた内容確認を行いましょう。
ここで発表内容の確認を行っておくことで、書記がまとめた用紙で分かりづらい点を質問できたり、発表漏れや付け足して発表すべきことなどが明確になります。
・結論から簡潔に話す
試験官に対し、最後の発表を行う際は「結論から簡潔に」述べるようにしましょう。
例えば、子育てしやすい街づくりの企画を発表するのであれば、「私たちは子育てしやすい街づくりのために、以下の3つの観点に分けて企画を立案しました。」と言い、「1つ目は防犯、2つ目は地域コミュニティーの充実、3つ目は〇〇です。」とつなげます。
そして「まずは1つ目についてですが・・・」と詳細を述べていきましょう。
こうすることで試験官は、「あぁ今から3つの観点から考えた企画を発表するんだな」と心構えができ、内容がすんなり入ってくるのです。
また、その観点を選んだ理由も説明に織り交ぜるとより論理的になりますので、必ず「〇〇という理由から防犯面の強化が必要と判断しました。」といった発言も行いましょう。
後はチームでまとめた案を簡潔に発表するだけです。
それが終わったらまとめとして「・・・以上のような企画を行うことで、子育てしやすい街づくりが実現できると考えました。以上です。」と言い、発表を終えましょう。
参考:集団討論のコツ!役割分担は重要?合格するポイントや練習方法も
集団討論は一見すると難しい試験ですが、きちんと役割分担の重要性を押さえて、自分の意見をポイントポイントで述べることができれば簡単に合格点に達することができます。
ただし、いきなりぶっつけ本番は危険なので、練習で全ての役割をこなしておくというのは必須条件!
ぜひ、この記事を参考に他のライバルとの差をつけて就職を勝ち取ってくださいね。
というわけで今回は集団討論の役割分担である「書記」と「発表係」についてまとめてみました。
この記事へのコメントはありません。