井上尚弥参戦のWBSSトーナメント表!出場選手の戦績&強さまとめも

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井上尚弥さんがバンタム級のWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)で大活躍中ですね。

WBSSとは、簡単に言えばその階級で本物の「最強」を決める8人制トーナメント。

世界チャンピオンになったら最強じゃないの?と思われるかもしれませんが、ボクシングは「WBA」「WBC」「IBF」「WBO」といった団体があり、それぞれにチャンピオンがいるので「結局誰が一番強いのか分からない」という問題があったんです。

井上尚弥 WBSS

団体の壁を越えてヤバすぎる王者達がバチバチの打ち合いを演じるなんて考えるだけでも興奮しちゃいませんか?

実際に出場選手の中には井上尚弥さんも含めた無敗選手も数多くエントリーしているので、優勝者以外は確実に黒星を喫するというリスクを背負っています。

優勝賞金は「4億円」と噂されており、とんでもない金額に感じますが過去には「10億円以上」との声も上がっていたのでちょっと残念ですね。

まぁお金だけではなく、バンタム級「真の最強の称号」を得るために選手たちは頑張ってほしいと思います。

今回はWBSSトーナメント表や出場選手の強さについてまとめてみました。

井上尚弥が参戦するWBSSトーナメント表は?

2018年7月21日に、出場選手8名の一回戦の組み合わせが全て決定し、11月には準決勝の組み合わせが全て決定しました。

一回戦の対戦カードは以下の通りです。

①ライアン・バーネット(イギリス)VS ノニト・ドネア(フィリピン)
②ゾラニ・テテ(南アフリカ)VS ミーシャ・アロイヤン(ロシア)
③エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)VS ジェイソン・マロニー(オーストラリア)
④井上尚弥(日本)VS ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)

準決勝の対戦カードは以下の通りです。

①ノニト・ドネア(フィリピン)VS ゾラニ・テテ(南アフリカ)
②エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)VS 井上尚弥(日本)

知らない選手もいるかもしれませんが、まぁ全員めちゃくちゃ強いということは確かです。

井上尚弥 WBSS トーナメント表

井上尚弥さんは一回戦の「ファン・カルロス・パヤノ」にしっかりと勝利してくれました!

ただ、準決勝で激突の「エマヌエル・ロドリゲス」も大橋会長が最も強敵だと危険視している相手なので、井上選手と言えども楽して戦えるトーナメントではないと思います。

ちなみに井上尚弥さんはWBSSトーナメント開幕前から、決勝の相手を「ゾラニ・テテ」か、「ノニト・ドネア」を予想していましたが、結局その通りになりました。(驚)

井上尚弥が参戦のWBSS!出場選手の戦績&強さまとめ!

WBSSバンタム級トーナメントに出場する選手が「いかに強い」のかを少しでも知っていただくために、選手それぞれの情報をまとめてみましたので優勝者を予想してみてください。

また、各選手の「パンチ力」「スピード」「テクニック」「ディフェンス」「経験」の5項目を僕の独断と偏見で評価してみました。

優勝者のオッズはぶっちぎりで井上尚弥さんがトップなので、世界的な評価としては「井上尚弥が優勝する!」と見られているようです。

ただ、不気味で危険な選手も多いので、もしかしたら番狂わせが起こるかもしれません・・・。

ライアン・バーネット

WBSS ライアン・バーネット

【名前】ライアン・バーネット
【誕生日】1992年5月21日
【身長】163cm
【リーチ】168cm
【出身】ベルファスト
【スタイル】オーソドックス

戦績:20戦19勝1敗9KO(WBSS一回戦終了時点)

(残念ながらWBSSトーナメント一回戦でノニト・ドネアにTKO負けを喫しました)

ライアンバーネットは現WBA世界バンタム級「スーパー」王者です。

井上尚弥さんがWBA世界バンタム級王者を獲得しましたが、同じ団体のさらに上の王者がライアンバーネットということになります。

パンチがあり、パワフルかつディフェンスもしっかりしていて、「天才」と称されることもあるんだとか。全体的なスピードはあまり感じませんが、パワフルな選手の割にハンドスピードは速いですね。

ただ、意外にもKO率はそこまで高くないので、一撃というよりもジワジワ相手にプレッシャーをかけて体力を削っていくタイプだということでしょう。穴も少なく手ごわい相手だと思います。

WBSSトーナメント一回戦では背中を痛めて棄権となってしまい初敗北を喫してしまいましたが、まだまだ底を見せていない選手なので今後の活躍に期待したいです。

パンチ力:★★★★★
スピード:★★★★
テクニック:★★★★
ディフェンス:★★★★★
経験:★★★★

ノニト・ドネア

WBSS ノニト・ドネア

【名前】ノニト・ドネア
【誕生日】1982年11月16日
【身長】166cm
【リーチ】173cm
【出身】フィリピン
【スタイル】オーソドックス

戦績:44戦39勝5敗25KO

世界5階級制覇を成し遂げた実績を持つノニト・ドネア。

昔は想像もできないほどの酷いいじめを受けていたそうで、その反動でハングリー精神が芽生え、数々の強豪をマットに沈めてきました。

「閃光」というニックネームが付くほどスピードに優れ、小柄な体格からは想像もつかないほどの激しい攻撃力を持ち合わせています。

日本の西岡利晃さんを完璧にノックアウトし引退に追い込んだことでも有名で、日本人と本場の海外ボクサーの「実力の差」を明確に示した人物です。

井上尚弥さん自身は、「ノニト・ドネア」との対戦を熱望しており、実現すれば日本にとって過去の借りを返すリベンジの機会となるため盛り上がるでしょうね。

キャリアは今回のトーナメント出場選手の中で群を抜いているので、他の選手からすると脅威だと思います。

パンチ力:★★★★★
スピード:★★★★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★
経験:★★★★★★

井上尚弥がノニト・ドネアと激突したら敗北を喫してしまうのか!?
参考:井上尚弥VSノニト・ドネア予想!苦戦や負ける可能性は?強さ比較についても


ゾラニ・テテ

【名前】ゾラニ・テテ
【誕生日】1988年3月8日
【身長】173cm
【リーチ】182cm
【出身】南アフリカ共和国
【スタイル】サウスポー

戦績:31戦28勝3敗21KO

ゾラニ・テテはWBO世界バンタム級チャンピオンの肩書を持ち、2017年には「世界戦最短KO記録」である「11秒KO」を成し遂げるなど、高いKO率を誇るハードパンチャーです。

(WBSSトーナメント一回戦ではミーシャ・アロイヤンを判定で下しました)

誰もが対戦を避けたがる井上尚弥さんに対し、以前から「俺とやろう」と対戦要求したり、WBA世界バンタム級王者のライアン・バーネットにも執拗に対戦を迫るなど、怖いもの知らずとしても知られているんだとか。

ただし、決してガンガン打ち合って突進していくタイプではなく、長すぎるリーチを活かして冷静に戦うテクニシャンで、相手が懐に入ろうとすれば狙いすましたカウンターを叩き込みます。

3敗しているので、ある意味底が見えている部分もありますが、「センスは井上選手以上」との声もあるので、井上尚弥さんにとって今大会一番の強敵になるのはゾラニ・テテなのかもしれません。

パンチ力:★★★★★
スピード:★★★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★★
経験:★★★★★

井上尚弥を全く恐れない怪物!ゾラに・テテと井上尚弥が激突したら・・・?
参考:井上尚弥がWBSSに参戦!ゾラニ・テテ戦を予想!強さ&凄さの噂も


ミーシャ・アロイヤン

ミーシャ・アロイヤン

【名前】ミーシャ・シュレノビッチ・アロイヤン
【誕生日】1988年8月23日
【身長】164cm
【出身】ロシア
【スタイル】サウスポー

戦績:5戦4勝1敗0KO(WBSS一回戦終了時点)

(残念ながらWBSSトーナメント一回戦でゾラニ・テテに判定負けを喫しました)

アロイヤンはプロ戦績たった4戦でWBSSの試合出場を決めた選手です。

しかもKO率は・・・「驚異の0%」(笑)

プロのキャリアもKO率もダントツの最下位のアロイヤンが、ルイス・ネリなどの強豪をおさえてWBSSの出場資格を得るのが逆に不気味でたまりませんでした。

アマチュアの戦績は280戦ほどあり、95%以上の勝率を誇ることから、「負けないボクシング」と展開するのが上手いということでしょう。

ロンドン五輪のフライ級で銅メダルという実績も、今回の出場選手の中では「非常に微妙」だったのですが・・・。(笑)

ただ、一回戦ではいきなり強敵のゾラニ・テテと激突し、12ラウンド戦い抜いたことは素晴らしいと思います。ポイントも大差では無かった(114:111が2人で、114:110が1人)ので、今後プロとしてのキャリアを積んでいけば世界のトップに君臨してもおかしくない実力者だと思います。

パンチ力:★★★★
スピード:★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★★
経験:★

エマヌエル・ロドリゲス

WBSS エマヌエル・ロドリゲス

【名前】エマヌエル・ロドリゲス・バスケス
【誕生日】1992年8月8日
【身長】168cm
【リーチ】169cm
【出身】プエルトリコ
【スタイル】オーソドックス

戦績:19戦19勝12KO(無敗)

エマヌエル・ロドリゲスはIBF世界バンタム級王者に君臨し、KO率もそこそこ高いハードパンチャーです。

WBSSトーナメント一回戦では無敗のジェイソン・マロニーに激闘を演じて僅差で判定勝利をおさめました。

パンチ力が強い割に、丁寧に左ジャブをついてしっかりとガードを固めて戦うタイプ。

左フックや左アッパー、右ストレートがめちゃくちゃ速く、カウンターもかなり上手いですね。左右の連打も強烈で数々のボクサーが失神させられています。

今回のトーナメントではゾラニ・テテやノニト・ドネアが井上選手のライバルとして注目されていますが、正直このロドリゲスが一番厄介なんじゃないかな・・・と。

オッズでもロドリゲスはゾラニ・テテやライアン・バーネット以上の評価を得ているので、井上選手の敗北があるとすれば・・・この男かもしれませんよ。

パンチ力:★★★★★★
スピード:★★★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★★
経験:★★★★

ジェイソン・マロニー

WBSS ジェイソン・マロニー

【名前】ジェイソン・マロニー
【誕生日】1991年1月10日
【身長】168cm
【リーチ】170cm
【出身】
【スタイル】オーソドックス

戦績:18戦17勝1敗14KO(WBSS一回戦終了時点)

ジェイソン・マロニーは日本の河野公平さんから勝利を奪った経歴のある強豪ボクサーですね。

ファイトスタイルは綺麗な印象があり、ポイントを狙うタイプなのかな?と思いましたが、KO率は8割以上という驚異の拳を持ち合わせています。

よくよく試合の動画を観てみると、ガンガン前に出てコンパクトで素早い強打相手に叩き込んでいたことから、出場選手の中で一番「井上選手のスタイルに近い」感じがしました。

ディフェンスも固いし、ジャブもとても速いですね。

WBSSトーナメントでは惜しくもロドリゲスに敗北を喫しましたが、内容としてはドローでもおかしくなかったので、今後も世界トップの実力者として活躍が期待できるでしょう。

パンチ力:★★★★★
スピード:★★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★★
経験:★★★★

井上尚弥

WBSS 井上尚弥

【名前】井上尚弥
【誕生日】1993年4月10日
【身長】165.2cm
【リーチ】171.0cm
【出身】神奈川県
【スタイル】オーソドックス

戦績:17戦17勝15KO(無敗)

日本が誇る世界3階級制覇王者の井上尚弥さんは、「日本人ボクサーの歴史上最高傑作」との声も上がるほど才能や実力がずば抜けています。

今回のWBSSでも、日本のみならず海外メディアが「ダントツの優勝候補」と報道しており、パンチ力、スピード、テクニック、ディフェンスの全てに対し文句のつけどころがありません。

フィリピンの英雄であるマニー・パッキャオの再来とも呼ばれ、これからのボクシング界のスターとしてパウンドフォーパウンド(階級の壁を考慮しない強さ)ランキングでも上位に食い込んでおり、ほかの選手が気の毒にすら思えてくるレベルです。

優勝して当然との声の中で、プレッシャーを味方にして本来の実力を出し切れるかがポイントだと思います。

パンチ力:★★★★★★
スピード:★★★★★★
テクニック:★★★★★★
ディフェンス:★★★★★★
経験:★★★★

ファン・カルロス・パヤノ

井上尚弥 ファンカルロス・パヤノ

【名前】ファン・カルロス・パヤノ
【誕生日】1984年4月12日
【身長】165cm
【リーチ】164cm
【出身】コンセプシオン・デ・ラ・ベガ
【スタイル】サウスポー

戦績:19戦18勝2敗8KO(WBSS一回戦終了時点)

井上尚弥さんの一回戦の相手を務めた元WBA世界バンタム級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ。

(井上尚弥さんの勝利で試合は幕を閉じましたね)

パヤノのKO率はそこまで高くありませんが、根性でまとわりついてくるようなボクシングをするので、対戦相手は体力を消耗させられる印象を受けます。

また、サウスポーという点や、素早いステップワーク、独特のリズムから繰り出す攻撃が高い勝率を残している理由でしょう。

パンチ力はそこまで「無い」ので、終始冷静に戦うことができればそこまで怖い選手ではありません。

パンチ力:★★★
スピード:★★★★★
テクニック:★★★★★
ディフェンス:★★★★
経験:★★★★

井上尚弥とパヤノの試合結果予想やヤバすぎる展開についてはこちら!
参考:井上尚弥がパヤノとのWBSS戦!試合結果&展開や感想は?練習メニューについても



まとめ

まぁなかなかヤバそうな選手が勢ぞろいなので、予想が本当に難しいです。

同じ日本人として井上尚弥さんに優勝してほしい気持ちはありますが、今までのキャリアで一番苦戦を強いられることは間違いないでしょうね。

誰が勝ち上がるにしろ、ボクシングファンが熱狂するような素晴らしいファイトに期待したいと思います。

というわけで今回は井上尚弥さんが参戦するWBSSについてまとめてみました。

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