集団討論の「役割分担」対策①!司会やタイムキーパーの進め方とは?

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集団討論(グループディスカッション)といえば、あるテーマに沿って複数人で意見を出し合い、グループ全体の意見をまとめて評価を得る「採用試験」の一つですね。

通常の面接試験とは違い、受験者同士のやり取りからコミュニケーション能力や協調性などを見極める特殊な試験のため、苦手意識のある人も多いかもしれません。

集団討論 役割分担

面接試験や筆記試験はあるい程度得意でも、実際に働かせてみたら「残念」な人材だった!なんてことも多いんです。

その点、集団討論では実際に働いている姿をイメージしやすく、即戦力になりうるか否かを判断するための手法として企業や自治体などで重宝されています。

最初に言っておきますが、集団討論は「対策をしていなければ」かなりの確率で最悪の結末を迎える恐怖の試験なので、徹底的に対策することが重要です。

そこで今回は集団討論の「役割分担」対策について、司会やタイムキーパーの進め方をまとめてみました。

集団討論の「役割分担」対策!

集団討論はただ闇雲に話し合えばいいというものではありません。

限られた時間の中でスムーズに話し合いを進め、全員の意見をしっかりと引き出した上で「質の高い結論」を試験管にアピールする必要があるんです。

そのためには全体を指揮する「司会」や、適切な時間管理を行う「タイムキーパー」が必要不可欠となります。

さらに、グループで出た意見を集約する「書記」担当や、まとまった意見をグループの代表として発表する「発表係」も重要な役割です。

集団討論の「書記」と「発表係」で絶対に押さえておくべきポイントを公開!
参考:集団討論の「役割分担」対策②!書記のまとめ方は?発表係の内容についても


集団討論 役割分担

試験の種類や受験する人数によっても異なるため、今ご紹介したすべての役割を必ず決めなければならないわけではないですが、一般的にこの4つは押さえておくべき役割で間違いありません。

ちなみに、4つある役割分担の〇〇をやれば「高確率で採用」されて、〇〇をやれば「落ちやすい」なんてことはありませんので、それぞれの役割を理解して自分に合ったものを担当するようにしましょう。

集団討論の司会はどのように進めればいいの?

まず役割分担の一つ目である「司会」についてお話ししたいと思います。

司会というのは討論の流れを作る非常に重要なポジションなので、うまくこなせば大幅な加点になりますし、失敗すれば大幅な減点を受ける役割とも言えます。

テレビ番組なんかでも、優れた司会者がいると全体が活気づいて面白いですが、口下手で進行が下手な司会者だったら全員の良さが消えて盛り上がりませんよね。

ただ、集団討論の司会では決して天性のトーク力が必要なわけではありませんので、以下のようなポイントに注意して討論を進めてください。

集団討論 司会

・司会以外の役割分担を行う

司会になった場合は、まず簡単なお仕事から始めましょう。

司会以外の担当である「タイムキーパー」「書記」「発表係」を決めればいいのです。

立候補する人がいなければ「どなたかお願いできませんか?」と、優しくお願いしましょう。まぁほとんどのケースで誰かが手を挙げてくれると思います。

(それでも全員が拒否したら、全て自分が引き受ける覚悟でいくしかないです。(笑)キツイかもしれませんが、周りの人は「役割を拒否している」という点でかなりの減点を食らっているので、あなたの一人勝ちは目に見えていますから逆にチャンスです。)

・時間配分を決める

続いて、時間配分を決めましょう。

例えば討論する時間が45分間の試験であれば「議題について各々が考える時間を10分」「考えた意見を出し合う時間を10分」「出てきたアイデアを1つにまとめる時間を20分」「発表する時間を5分」といった具合に時間を設定すると進行がスムーズになります。

ある程度、司会が時間配分を決めてタイムキーパーをはじめとした全てのメンバーに「このような時間配分でよろしいでしょうか?」と同意を得ておきましょう。

・定義を決める

次に、討論を行う議題についての定義を決めてください。

例えば「子育てしやすい街づくりのために、予算を含めた具体的な企画を提案しなさい。」という議題であれば、企画を行う街の範囲(大きさ)や住民の大まかな人数などを決めておくということです。

司会が「定義を決めた方がより具体的な案が出ると思うので、例えば街の範囲は1つの小学校程度で、住民は3000人程度くらいに設定するのはいかがでしょうか?」と、自ら定義づけをしましょう。

・口数の少ない人に話を振る

上記でご紹介したポイントは順番に進めていけばいいものばかりですが、ここからは状況に応して対応する必要があります。

まず、グループで討論していると必ずと言っていいほど人によって意見を述べる回数に差がでます。

ここぞとばかりに一部の人間だけでガンガン意見を出し合うと、「自分の意見ばかりで協調性がない」と判断され減点される恐れがあるので、司会は率先して意見の少ない人に「〇〇さんはどう思われますか?」などと話を振ってあげましょう。

司会はただでさえ発言する機会が多いので、ポイントポイントで自分の意見を述べたら、なるべく周りの人の意見に耳を傾けることが重要です。

・話が脱線したら元に戻す

討論が進んでくると、話が脱線してくることがあります。

例えば、「子育てしやすい街づくり」➡「防犯面を充実させる」➡「防犯カメラを設置する」➡「防犯カメラを購入するメーカーは?」➡「良いメーカーや評判の悪いメーカー」➡「・・・・」

と、ちょっと極端な例でしたが、子育てしやすい街づくりの話が「電気製品のおすすめメーカー」についての討論に切り替わっていたら意味不明ですよね。(笑)

そうなる前に、変な方向に話が進みそうになったら「ちょっと話が逸れましたので、本題に戻りましょう。」と司会がうまく切り出す必要があります。

・相手の意見を傾聴して肯定&フォローする

色々な意見を聞いて、相手の意見をできる限り肯定したり、足りない説明があったら「つまり〇〇さんの意見は〇〇ということですよね。すごく〇〇な部分が良いと思います。」と付け足しつつ褒めましょう。

全員が敵対した関係ではなく、助け合いつつ1つの答えを導き出すチームワークが全員の評価につながるので、司会はそこを意識してください。

上記のように、いくつかポイントをお伝えしましたが、こうした部分に気を付けるだけで特に会話に詰まることなく討論を進めていけることだと思います。もちろん、慣れは必要なので練習を重ねて余裕を持つことを心がけましょう。

集団討論のタイムキーパーはここがポイント!

タイムキーパーは文字通り「時間を管理する」担当ですね。

「時間を計るだけだったら楽だしやってみようかな」

なんて思ったそこのあなた!タイムキーパーも結局は「司令塔のような発言力」「限られた時間を調整する頭の回転」が求められますから、覚悟して担当するようにしてください。

集団討論 タイムキーパー

・時間ごとに区切りの発言を行う

まず、基本ですが最初に決めた時間配分の通り、「〇〇分が経ちましたので、そろそろ意見をまとめていきましょう」と区切りの発言を行ってください。

これを行わないと、ダラダラと討論が長引いてしまい、結局意見がまとまらずに発表もできなかった・・・なんて最悪の事態になってしまうので。

・時間内に話が終わるよう必要な発言をする

タイムキーパーは何も時間の区切りだけ伝えればいいわけではなく、討論の途中で予定通り話が終わるよう調整する必要があります。

例えば、各々の意見を出し合う時間が10分中残り4分しかないのに、メンバーの半分も意見が言えていないのであれば問題です。

そうならないように、ある程度一人ひとりの持ち時間を計算しておき、話が長すぎる人が出ないよう、うまく次の人にまわす発言をしてください。

・時には時間配分の修正を行う

時間配分を守るということは大切なのですが、例えば「各々の意見を出し合う時間」がめちゃくちゃ余ってしまった場合などは、無理に時間配分にこだわらず、「少し時間が余ったので、まとめの時間を少し増やして討論しませんか?」などと提案しましょう。

上記のように、結局はタイムキーパーも司会のようにある程度「討論の場」をコントロールして、時間内にうまく答えがでるように導かなければいけません。

時間配分がバッチリであれば全体としてよい討論だったと印象付けることができ、全員の評価が高まるとともに、タイムキーパーをうまくこなした分だけさらなる加点が期待できます。

タイムキーパーを担当する人は、決して時計を見ているだけの「ただのアラーム」にならないでくださいね。

集団討論で合格点を得るための最強マニュアル記事はこちら!(絶対におすすめです)
参考:集団討論のコツ!役割分担は重要?合格するポイントや練習方法も


集団討論は役割分担のポイントをマスターしていれば怖いものではありません。

実際の試験では自分がやりたいと思っていた役割を他の人に取られるなんてこともあるので、全ての役割についてポイントを押さえて安心して試験に臨みたいですね。

というわけで今回は集団討論の役割分担である「司会」と「タイムキーパー」についてまとめてみました。

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