ボクシング界で最強の呼び声高いワシル・ロマチェンコ。
史上最速で世界3階級制覇を達成した天才ボクサーですね。
あの史上最高の50連勝無敗という記録を達成したフロイド・メイウェザー・ジュニアに対しても「全盛期のメイウェザーとやればいい勝負だが、今の彼とやっても圧勝するだけで興味が無い」とまで言うほど自分の強さに信頼を置いています。
今回はロマチェンコと井上尚弥さんの強さ比較や、ゴロフキンVSカネロ戦に対するロマチェンコのコメントについてまとめてみました。
ロマチェンコは井上尚弥より強い?
ロマチェンコは強すぎるが故に、日本人ボクサーではそもそも勝負にならないという印象があるかもしれません。
日本は数多く世界王者を輩出していますが、やはり本場の「本物の」チャンピオンと戦うと思うような結果が残せていないのが現実でしょう。
元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者の石田順裕さんもカザフスタンの英雄「ゲンナジー・ゴロフキン」に圧倒されてしまいましたし・・・。
元WBO世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃さんも世界5階級王者の「ノニト・ドネア」に実力差を見せつけられました。
こうした現実をボクシング世界2階級制覇王者の畑山隆則さんが
「パンドラの箱を開けてしまった」
と表現しています。
パンドラの箱とは「あらゆる災いが詰まった箱」との意味なんだとか。
決して開けてはいけないもの・・・・
つまり、本場のボクシング王者とは決して戦ってはいけないということです。
が、しかし!
日本人ボクサーで唯一「パンドラの箱を開けてもいい選手」が存在します。
それが世界3階級制覇いう肩書を持つ井上尚弥さんです。
ボクシングファンの間では「ロマチェンコと井上尚弥さんが戦えばどうなるんだ?」という声があがっているんだとか。
実は世界最速の「12戦目」で世界3階級制覇を成し遂げたロマチェンコに対し、井上尚弥さんは「16戦目」で世界3階級制覇を成し遂げています。
おそらく、ロマチェンコが本気で記録を狙えばもっと少ない試合数で3階級制覇は可能だったと思いますし、井上尚弥さんも同じようにロマチェンコの12戦よりも少ない試合数で3階級制覇を「楽に」成し遂げることも可能だったでしょう。
まぁそもそも、バンタム級の井上尚弥さんと、スーパーフェザー級やライト級で活躍するロマチェンコでは体重差がありすぎるので、近い将来戦うことは考えにくいと思いますが。
それでも、もっと先の話であれば対戦が実現する可能性も少しはあるでしょうね。
もしも2人が戦ったのなら・・・一体どちらが勝利するのか・・・?
現在の階級は全く違うものの、実は身長やリーチは「そこまで差が無い」んです。
ワシル・ロマチェンコの身長は168cmでリーチは166cm。
一方の井上尚弥さんの身長は164.7cmですが、リーチはロマチェンコを上回る171cm!
井上尚弥さんが無理して体重を上げればナチュラルな体のロマチェンコに負けると思いますが、少しずつ筋肉の鎧を身に付けて体重を上げていけば対等に戦えますね。
両者とも幼少期からボクシングの英才教育を受け続け、アマチュア時代にも輝かしい実績を残し、相手に打たせずに打つというスタイルを確立できているので・・・。
戦ったとしても判定決着はまず間違いないでしょう。
ハッキリ言って、こんなに実力が均衡している選手も珍しいほど「互角」の実力という印象です。
ただ・・・
どちらが勝つかに全財産を賭けなければいけないのであれば・・・。
井上尚弥さんの勝利に僕は賭けます。
それは、井上尚弥さんの方が「パンチ力がある」という点と、「若い」という理由からです。
対戦が実現するとしたら何年も先のことなので、5歳年上のロマチェンコの劣化が出てきてもおかしくない時期であるという考えがあります。
さらに、ロマチェンコもパンチが強いですが、やはり「グローブの中に鉄を仕込んでいる」と相手に疑われるほどのパンチ力を誇る井上尚弥さんの方がヤバいパンチを打つことができるはずなので。
井上尚弥さんは世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオの次のスタート呼ばれているので、そのためにはいつか上の階級に君臨するロマチェンコを撃破しないといけないのかもしれませんね。
ロマチェンコが考える「ゴロフキンVSカネロ」のコメントも!
ロマチェンコは2017年に行われた世紀の一戦「ゲンナジー・ゴロフキンVSサウル・カネロ・アルバレス」(一度目の試合)について次のようなコメントを残しているんです。
「ゴロフキンが勝ちに値すると思っている」
実はロマチェンコ、当時の試合でカネロが使った作戦の「ロープを背にした状態で動き回る」というものを酷評しているんです
事実カネロはゴロフキンの圧力に押され、ロープやコーナーを背にすることが多かったので、少しでも印象を良くしようと「追い詰められながらもコンビネーション」を放っていました。
また、ロマチェンコはこのような発言も残しています。
「勝者ありきの判定であってはならない。」
要するに、「試合前から運営側がカネロを勝たせたがっていた」とも取れる発言ですね。
ゴロフキンが常にプレッシャーをかけていたので、カネロ勝利にまでは判定を持っていけませんでしたが、ドローというもの多くの疑問が残りました。
(ただ、2018年9月に行われた二人の再戦では、ロマチェンコも「何も言えない」ほどカネロが検討しゴロフキンに初の黒星をつけたので(カネロは)汚名返上というところでしょうか。)
参考:ゴロフキンVS村田諒太を予想!強さ&凄さ比較!ファイトマネーについても
ロマチェンコは井上尚弥さんやゴロフキン、カネロとともにPFP(体重差を考慮しない強さ)ランキングにランクインする怪物なので、これからも偉大なボクサーとして強豪をガンガン潰していってほしいです。
というわけで今回は天才ボクサーのワシル・ロマチェンコについてまとめてみました。
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