2018年5月12日にボクシング界で「とんでもないカード」組まれましたね。
そう、ボクシング世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレスと、ボクシング世界(最速での)2階級制覇王者のワシル・ロマチェンコが激突するんですよ!
2018年5月5日にはゲンナジー・ゴロフキンVSサウル・アルバレスという黄金カードが組まれているにもかかわらず、その一週間後にリナレスVSロマチェンコはヤバすぎますね。
(結局ゴロフキン・アルバレス戦は流れてしまいましたが。悲)
そこで今回はリナレスVSロマチェンコ戦の予想や強さ&凄さ比較!さらにファイトマネーについてまとめてみました。
※現在は試合は終わっていますが、あくまで戦前の予想としてお楽しみください。(結果や展開等はこの記事の最後に参考記事を載せています)
リナレスVSロマチェンコ戦予想!
ホルヘ・リナレスとワシル・ロマチェンコは、共に世界の頂点を極めた経験のある怪物です。
今回は王者リナレスの階級であるライト級での戦いで、1階級下のスーパーフェザー級王者ロマチェンコが3階級制覇を狙うという構図になっています。
やはり、皆さんが気になるのは「一体どちらが勝つのか?」という点ですよね。
両者ともに技術もすばらしく、かつKO率も高い。さらに「天才」という異名まで持ち合わせている。
海外ではボクシングの試合を賭けの対象にしてますが、なんとリナレスのオッズは5倍ほどあるんだとか。(笑)
つまり、世間の見解としては圧倒的にワシル・ロマチェンコが有利だと見られているようです。
ただ、世間の予想を簡単に鵜呑みにせず、どちらが勝つのか今から検証してみたいと思います。
リナレスVSロマチェンコの強さ&凄さ比較!
まずはホルヘ・リナレスの強さ&凄さを確認してみましょう。
リナレスは身長が173.5cmでリーチが176cmです。
リナレスはアマチュア戦績も豊富で、ベネズエラのジュニア選手権を5連覇した実績もあるんだとか。
戦績はなんと!156戦151勝 (100KO・RSC) 5敗
勝率にすると「96.8%」という凄い実績ですね。
スタイルとしてはボクサーファイタータイプで、攻撃も守備も高いレベルにあります。
シンプルなワンツーを打ってもハンドスピードが速いですし、コンビネーションも多彩で顔面とボディをしっかりと打ち分けるので、相手としてはめちゃくちゃやりづらいでしょうね。(笑)
構えはオーソドックスですが、コンパクトに打つ左のアッパーが強烈なので、ロマチェンコを苦しめる武器の一つとなるはずです。
ちなみに、リナレスはロマチェンコに対してこのようなコメントを残しています。
「ロマチェンコは自分にとって難しくない相手。私に比べてパワーが足りないと思う。」
リナレスは絶対に勝てると豪語しており、この試合に懸ける意気込みや自身は尋常ではない感じがします。
続いて、ワシル・ロマチェンコの強さ&凄さを確認してみますね。
ロマチェンコは身長が168cmでリーチが166cm。
この点に関してはリナレスに明確に劣っていますね。
が、しかし!
ロマチェンコはリナレスをもしのぐアマチュア時代の実績を誇り、オリンピックを含む数々の大会で獲得した金メダルは実に5つ!
しかもアマチュア戦績は397戦396勝1敗!(驚)
勝率は「99.74%」という漫画でも出てこないようなありえない数値なんです。
また、足をうまく使ってスピードを活かし、巧みにボディへパンチを叩き込む技術を持っています。
過去に戦った相手はロマチェンコのテクニックに翻弄され、「勝ち目がない」ことを悟って戦意喪失しちゃうことが多いんですよ。
世界レベルのボクサーってどんなにダメージがあっても意識がある限りパンチを出すイメージがありますが、あの(当時)無敗の怪物でPFP(体重差を考慮しない強さランキング)でもトップ10入りしていた偉大なボクサー「ギレルモ・リゴンドー」ですら戦意喪失していましたからね。
それもそのはず、ロマチェンコ自身がPFPランキングの上位に位置しており、あの井上尚弥さんやサウル・アルバレスよりも評価が高いんです。(凄すぎますね)
こうして2人のデータを見てみると、スピードとスタミナに関しては差がつかないと思われますね。
パンチ力に関しては難しいですが、より重い階級で戦ってきたリナレスに軍配が上がる印象です。
テクニック面で言うとロマチェンコの方が引き出しが多く、特にディフェンス面ではリナレス以上のものを持っているでしょう。
また、オーソドックスのリナレスに対し、サウスポーという点でもロマチェンコに分があると思います。
さらに、リナレスは「打たれ弱い」という弱点があるんです。
打たれていない時はめちゃくちゃ強いリナレスですが、一発いいパンチを貰ってしまうと「アンパンマンの顔が水に濡れた時」のように力が出ずに、すぐに倒れてしまいます。(笑)
対するロマチェンコの「打たれ強さ」に関しては底が見えないので、
より倒れる可能性が高いのはリナレス
でしょうね。
こうした点を考慮すると、僕の予想としては・・・
ロマチェンコがKOで勝つと思います。
(まぁ厳密に言うとロマチェンコのKO勝ちが70%で、判定勝ちが30%くらいの気持ちです)
お互いが足を使って高度なコンビネーションを見せ合いつつ、どこかのタイミングでロマチェンコの強打がリナレスのアゴを捉え、「効いた」と判断したロマチェンコが緩めずに鬼のようなラッシュでリナレスの意識を断ち切るという感じがします。
まぁ何にせよ、お互いが力を出し切ってファンが熱狂する展開になることは間違いないでしょうね。
リナレス&ロマチェンコのファイトマネーについても!
リナレスVSロマチェンコは勝敗はもちろん気になりますが、他にもファイトマネーに関心が集まりますよね。
リナレスほどの実績を残しているボクサーであれば、めちゃくちゃ稼いでいることは予想できるのですが、2017年9月に行われたルーク・キャンベルとの一戦では、たったの25万ドル(約2800万円)しか貰えていないんだとか。
が、しかし!
今回はロマチェンコを相手にした世紀の一戦となるのでファイトマネーも今までと同じというわけではないようです。
リナレスの(ロマチェンコ戦の)ファイトマネーはずばり!
120万ドル(約1億2840万円)
まぁ実力的にはもっと貰っていいかもしれませんが、今までのファイトマネーを考えると夢のような大金としてリナレスもテンションが上がっているかもしれません。(笑)
ちなみに、リナレスよりも人気で勝るロマチェンコは以前からそれくらい(1億2840万円)のファイトマネーを貰っていたようです。
ロマチェンコの(リナレス戦の)ファイトマネーはずばり!
1億5000万円以上を手にする
のではないでしょうか。
チャンピオンを差し置いて、挑戦者の方がファイトマネーが高いというのはいかがなものかと思いますが、ボクシングの世界では人気がある者ほど稼げるというルールに乗っ取ってお金が支払われるということですね。
参考:リナレスVSロマチェンコの結果速報!試合展開は?コメントや感想も
リナレスもロマチェンコも本当に素晴らしいボクサーなので、この2人の激突は間違いなく今後のボクシング界に語り継がれる名勝負になると思います。
お互いが「絶対に勝つ」と思っている試合なので、過去最高のコンディションで過去最高の打ち合いを見せてほしいです。
というわけで今回はリナレスVSロマチェンコについてまとめてみました。
この記事へのコメントはありません。