山中慎介さんといえば元WBC世界バンタム級王者のプロボクサーですね。
お子さんが2人いるそうで、2017年の年末には人気テレビ番組「はじめてのおつかい」にも出演するなどパパとしての姿も披露してくれました。
リングの外では優しいパパの山中慎介さんですが、日本人としては具志堅用高さんに次ぐ世界戦12回連続防衛の記録を持ち、パウンドフォーパウンド(体重差を考慮しない強さランキング)でトップ10入りしたこともある実力者として世界中の強豪達から恐れられていました。
今回は山中慎介さんとルイス・ネリの再戦の敗因や体重差の影響、さらに年収や必殺技についてまとめてみました。
山中慎介がルイス・ネリと再戦!
2017年8月15日、山中慎介さんにとって13度目の防衛となるはずだった一戦でメキシコのルイス・ネリに「まさかの」TKO負けを喫したことは皆さんご存知だと思います。
引退するか、現役を続行するかでしばらく悩んでいた時期もあったようですが・・・。
2018年3月1日に両国国技館で宿敵ルイス・ネリと再戦しました。
山中慎介さんにリベンジを果たしてほしいと思っている日本国民はめちゃくちゃ多かったと思いますが・・・
結果は4度のダウンを奪われ2ラウンドTKO負け。
ネリとの一度目の対戦の際もTKO負けでしたが、その時は山中慎介さんが倒されたわけではなく、
セコンドの意思によるタオル投入だった
わけですし、実際にパンチはほとんど「効いていなかった」と主張していたので、あのまま続行していたら結果は逆だったかもしれません。
が、再戦についての敗北はもう・・・一方的過ぎました。
山中さんファンの僕としては観ていて辛かったですし、仮に負けるとしてももっと接戦になると思っていたので。
参考:大和心(山中慎介のトレーナー)って誰?タオル投入の理由が泣ける
山中慎介の敗因や体重差の影響は?
山中慎介さんとルイス・ネリの再戦について、試合だけを観れば「ネリの圧勝」の一言で片付くかもしれません。
が、前日の計量ではしっかりと規定の体重を整えてきた山中選手に対し、1階級以上思い体重で計量場所に現れたルイス・ネリ。
「これ、勝つための作戦じゃないの?」
と、ツッコミたくなるくらいひどい調整でした。
しかも前回の試合もドーピング疑惑があったので、今回こそはクリーンな戦いを期待したのですが・・・。
2017年に世界王者を獲得した村田諒太さんのように、因縁の相手(アッサン・エンダム)に完勝してリベンジを果たす!というドラマチックなイメージを持つ人は多いかったと思いますが、結果は残酷なものとなりました。
そこで気になるのが、「敗因は何だったの?」というところではないでしょうか?
敗因の一つは「精神面の差」だと思います。
まず、若くて無敗のルイス・ネリは「一度勝っている」という心理的なアドバンテージから距離をガンガン詰めて強烈な左右のフックを振り回してきました。
逆に山中選手は前へ出てくるネリに「前回の敗北」の恐怖を感じ、いつも通りの動きができなかった印象があります。
ネリはジャブもアッパーもフックも全て力強く、かつスムーズに繰り出しているし、パンチも伸びてサウスポーというやりにくさ満点の怪物なので。
山中慎介さんは、「無理に距離を取って連打を許してはいけない。」と意識し、
インファイトで打ち合える「新型神の左」を練習してきたようですが、やはりこの短期間でものにするのは難しく、あまり効果的なパンチは出せていませんでした。
次に、敗因の二点目として考えられるのは「体重差」ですね。
まぁ試合当日の体重差に関してはあまり無かったかもしれませんが、前日計量の際の数kgの差が試合当日にも影響していたと思われます。
減量中のボクサーは氷一個を口にすることすらためらう環境にあるので、そんな極限状態で数kg体重を「減らさなかった」ルイス・ネリは体への負担もほとんど無く、逆に山中選手だけ精神やスタミナを削る過酷な減量を強いられたことになるのです。
いつもは温厚な山中選手が計量場所で思わず「ふざけるな!」と怒鳴ってしまうほどネリの行為が最悪だったことは言うまでもないでしょう。
ただ、今回の試合を観る限り、ネリが体重をきっちり落としていたとしても結果は変わらなかったと思います。
正直、相性が悪すぎましたし、ボクサーとしてルイス・ネリは本当に強かったので。
悲しい現実ですが、経験を重ねた名王者が若くて勢いのある新チャンピオンに世代交代をさせられるというのはボクシング業界での宿命なのかもしれませんね。
山中慎介の年収や神の左「以外」の必殺技も!
山中慎介さんほど防衛記録を重ねたボクサーともなれば、やはり気になるのは年収ではないでしょうか?
ボクシングの世界王者ともなれば一試合3000万円程度が相場と言われていますが、やはり人気や実力によって金額は変動するようです。
1994年に行われた「辰吉丈一郎VS薬師寺保栄」の一戦はお互い1億7100万円を手にしたんだとか。(驚)
元世界ライト級チャンピオンの畑山隆則さんは、一試合に5000万円や7000万円を稼いだり、亀田三兄弟の長男、亀田興毅さんは一試合で1億円ほど稼いだこともあるそうなので・・・。
ぶっちゃけ、実績的に上記の選手を超える山中慎介さんはもっと貰っていても不思議ではないと思います。
年間3試合をこなす山中慎介さんであれば、少なく見積もっても年間1億円、多ければ2億円以上稼いでいる可能性もあります。
まぁ実質、一生働かなくても生活していけることは間違いないでしょうね。(笑)
なので、お金のためではなく、ボクサーとしてのプライドが彼を突き動かしていたのだと思います。
最後に、山中慎介さんは「神の左」という最強の武器が注目されていますが、実は必殺技はそれだけではなかったいうことをご紹介したいと思います。
もう一つの必殺技とは・・・
名付けて、「神のチラ見」です!(笑)
山中慎介さんは相手に対し、強烈なボディへのパンチを叩き込み、「ボディへの恐怖」を植え付け、その後はちょくちょく「ボディをチラ見」して相手をビビらせるんだとか。
こうした細かい心理的なテクニックがあるからこそ、相手の注意力を低下させ、結果として神の左を顔面に叩き込むことができるのではないでしょうか。
参考:山中慎介まさかの王座陥落!なぜ負けた?タオル投入が早すぎる?
山中慎介さんは「負ければ引退」という覚悟でリベンジマッチに挑み、残念ながら敗北を喫しましたが、彼が今までボクシングファンに見せてくれた「感動」はこれからも人々の胸から消えることはないと思います。
山中選手のボクサー人生は終わりましたが、これから第二の人生を悔いのないよう生きていってほしいですね。
というわけで今回は最強ボクサーの山中慎介さんについてまとめてみました。
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