皆さんは大和心さんをご存知でしょうか?
2017年8月16日に行われたWBC世界バンタム級12回戦で、チャンピオンの山中慎介さんが挑戦者のルイス・ネリの猛攻にあった際に タオル投入 をして試合を終わらせた人物です。
参考:山中慎介まさかの王座陥落!なぜ負けた?タオル投入が早すぎる?
「タオル投げるの早いよ!」
と、日本中の山中慎介ファンは思ったことでしょう。
ただ、この記事を最後まで読んでいただければ「タオル投入は適切だった。」と意見が変わるかもしれません。
今回は大和心さんのプロフィールや、タオル投入をした「泣ける理由」についてまとめてみました。
大和心のプロフィール!一体何者?
【名前】大和 心(やまと しん)
【職業】ボクシングトレーナー(元ボクサー)
【階級】スーパーバンタム級
【誕生日】1975年7月9日
【出身】神奈川県
大和心さんは元プロボクサーで、第24代OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者を獲得したそうです。
お父さんが元プロボクサーだった影響から小学生の頃にボクシングジムに通うようになったんだとか。アマチュア時代の戦績は36戦31勝5敗と9割近い勝率を残し、豊富なキャリアを武器にボクシングトレーナーとして山中慎介さんを世界チャンピオンに導きました。
なんと、プロボクサー引退直後は5年間タレント活動をしていて、人気バラエティ番組の 「進ぬ!電波少年」 にも出演していたそうです。(驚)
2006年にはタレントを辞めて帝拳ボクシングジムのトレーナーになり、最初に担当したのがプロデビューしたばかりの山中慎介さんだったんだとか。
山中慎介さんから見れば大和心さんは、
「親も同然」の人物ですね。
山中慎介さんの他にも、指導した教え子が日本タイトルや新人王を獲得するなど、トレーナーとしての才能を存分に発揮し選手達から厚い信頼を集めています。
大和心がタオルを投入した理由が泣ける!
ではなぜ大和心さんは、大切な山中慎介さんの13度目の防衛戦でタオル投入をしてしまったのでしょうか?
実はその理由として、以前に大和心さんが指導していた辻昌建(つじ まさたて)さんというミニマム級で活躍したボクサーが深く関係しているそうです。
辻選手は2009年に行われたタイトルマッチで、金光佑治選手と対戦しお互い一歩も引かない壮絶な打ち合いの末KOで敗れてしまいました。
軽量級は重量級と違い、倒れにくい代わりに立ったまま打たれ続けるので脳へのダメージが深刻になることが多く、急性硬膜下血腫 の診断を受け・・・
3日後に亡くなってしまったそうです。
「トレーナーが止めるのが遅かったから死んだ。」
そんな声も飛び交う中、大和心さんは愛弟子である辻さんの死を誰よりも後悔したのだと思います。
山中慎介さんがルイス・ネリの猛攻にあった際、もしもタオル投入していなければ辻選手の後悔を繰り返していたのかもしれません。
僕自身、試合後にこの情報を知り、「ファンとしてタオル投入はやめて欲しかった。」と思う反面、「タオル投入のタイミングは適切だったのでは?」という気持ちも出てきました。
大和心さんの心中としては試合に勝たせること以上に、山中慎介さんを無事に家族の元に返すのが仕事という認識があったのでしょうね。山中慎介さん自身も「トレーナーを責めることはない。」とはっきりと言っていることから大和心さんの思いを汲み取ったのだと思います。大和心さんは今回のバッシングは気にせず、今後も「自分の経験に基づいたトレーナーとしての判断」を優先し選手を見守ってもらいたいですね。
というわけで今回はボクシングトレーナーの大和心さんについてまとめてみました。
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