最強ボクサーとして名高いゲンナジー・ゴロフキンは今や世界中のボクサーが認める実力者ですね。(サウル・アルバレスに敗北を喫しましたが・・・)
「強い」という言葉ではとても表現することができないほど世界の強豪をぶっ飛ばしてきました!良い子の皆にはお見せできないほど相手が破壊された試合もありますから。(笑)
強すぎるが故に接戦がほとんどないため、ペイ・パー・ビュー売り上げは過去ののダニエル・ジェイコブズ戦でも17万件と少なく、サーカスとまで酷評されたメイウェザーVSマクレガーが記録した400万件超えにすら全く及びませんでした。
まぁお金を稼ぐ能力はメイウェザーが上で、ボクシングの強さはゴロフキンが上だと僕は思っています。
今回はゴロフキンの生い立ちや負ける確率、さらに石田順裕さんのコメントについてまとめてみました。
ゴロフキンの生い立ちが衝撃!
世界戦の連続KO防衛記録は歴史上1位という「才能があるとしか考えられない」ゲンナジー・ゴロフキンですが、その生い立ちは意外なものだったそうです。
ゴロフキンが9歳の頃にソ連が崩壊してカザフスタンの経済が悪化し、豊かだった家庭が奴隷のような生活に変わったんだとか。
ゴロフキンの兄である「セルゲイ」と「ヴァディム」は戦争に駆り出され、何の情報も無いまま戦死したという事実だけが政府から伝えられたそうです。
お金も無く、家族も失った・・・。
そんな中ゴロフキンは「ボクシングで稼いでやる!」という何の保証もない目標を定め、双子の兄である「マックス」と練習に励みました。
なんと、ゴロフキンは双子の兄であるマックスに「何をやっても勝てなかった」そうです。(驚)
技術では勝てない・・・。そう思ったゴロフキンはよりアグレッシブなファイトスタイルへとシフトチェンジしていったんだとか。
その結果、KOを量産できるスタイルのゴロフキンがプロへと進み、お兄さんであるマックスは両親の面倒を見るためボクシングを辞めたという噂もあります。
順風満帆なエリートボクサーのイメージが強かったゴロフキンですが、兄を2人も亡くし、食べる物にも困るような貧しい家庭に育ったハングリー精神が現在の怪物的な強さを作り出していたんですね。
意外な生い立ちでしたが、家族を幸せにするためにもますます頑張ってほしいと思います。
ゴロフキンの負ける確率は?
ゴロフキンはプロとしてたった一度(2018年9月に行われたサウル・アルバレス戦)のみ敗北を喫しましたが、今後は負けることがあるのでしょうか?
実はアマチュア戦績を含めると400戦近く試合を行っているゴロフキンですが、
たったの一度もKOされたことがないんだとか。
ディフェンス重視のスタイルでもなく、バチバチに打ち合うスタイルなのに倒されないということは、めちゃくちゃ打たれ強いということですね。
つまり、ゴロフキンをKOするのは至難の業と考えられます。
次に、ゴロフキンに対し判定勝ちを狙うのはどうでしょうか?
ただ、そのためにはKO率約90%の強打を12ラウンド耐え続けなければいけません。耐えながらポイントを奪うという作業も必須になってきます。
ゴロフキン相手にディフェンスを重視すれば前進を許し、一方的に攻め込まれることになるし、打ち合いに挑めば「ダウンしない肉体&KO率90%の強打」に苦しむことになります。
何やっても地獄ですね。(笑)
ゴロフキンに黒星をつけたアルバレスは、ゴロフキンに負けない体の強さとパンチ力があったからこそ勝てましたが、それでもジャッジ一人がドローをつけるほどの接戦でした。
正直ゴロフキンが今後負ける確率はサウル・アルバレス以外の相手だと「ほぼゼロ」なんじゃないかなと・・・。
特に、KO負けなんて「0%」と言い切ってもいいかもしれません。
(王者になっても地味なトレーニングを手を抜かずにやっていますし)
ただ、どうしてもゴロフキンに勝ちたい!と思ったそこのあなたのためにアドバイスをするのであれば・・・
年齢からくるゴロフキンの劣化を待つしかないです。(笑)
もしもゴロフキンが劣化しても「ボクシングが好きだから試合を続ける!」なんて姿勢を見せたら若くて勢いのある実力者に負ける可能性は十分にあります。まぁ僕的にはまだまだゴロフキンの全盛期は終わらない気がしますが。
ゴロフキンと戦った石田のコメントがすごい!
2013年3月30日にモナコ・モンテカルトで行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチでは、最強王者ゴロフキンに日本の石田順裕さんが挑戦するというビッグマッチが実現しました。
石田順裕さんは2011年4月に当時無敗のジェームス・カークランドに1ラウンドTKO勝ちをおさめるという前代未聞の大番狂わせを起こしたことから、ゴロフキン戦でも何かが起こるのでは?と期待されていたそうです。
しかし、3ラウンド2分20秒でゴロフキンの圧倒的なKO勝ちという結果に終わりました。
試合後に石田順裕さんが語ったコメントは次の通りです。
「あ~強かったぁ!レベル3で竜王に挑んだ感じ。」
竜王っていうのは人気ゲームドラゴンクエスト1に出てきたラスボスのことです。レベル20以上無いと倒せないほどの強敵でしたが、自分のレベルはたったの3だったと潔く実力差を認めたんだとか。
普通は試合に負けたら悔しくて納得がいかないものですが、ゴロフキンという男には「こいつに負けたのなら仕方がない。」と思わせるだけの実力があるということでしょうね。
参考:ゴロフキンがアルバレスと激突!ファイトマネーや強さの秘密は?
試合の次の日には、負けた相手にコーヒーをご馳走することもあるゴロフキンなので、ボクシングの強さだけでなく優しい人柄も評価されているのかもしれません。リングの外では優しく、そしてリングの上では鬼のような姿を今後も見せ続けてほしいですね。
というわけで今回は最強ボクサーのゲンナジー・ゴロフキンについてまとめてみました。
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