那須川天心といえば世界中の立ち技格闘家の中で最強の呼び声高いプロのキックボクサーですね。
キックルールではもちろん、総合格闘技ルールでも無敗の戦績を残し、仮にボクシング界に転向しても世界王者になれるのは確実との評価を受けています。
格闘家であれば強ければ強いほど重宝されるものなのですが、実は強すぎるが故に「とんでもない事態」へと発展してしまったそうなんです。
そこで今回は那須川天心の「とんでもない事態」や、それに伴う武尊や大雅の心境についてまとめてみました。
那須川天心がK-1に訴えられる!裁判沙汰ってマジ?
那須川天心がK-1の運営側に損害賠償請求を受けているとの衝撃のニュースを耳にしました。
具体的に言うとK−1を運営している「M−1スポーツメディア」が2018年2月に那須川天心の父親やジムの会長、RIZINの運営側に対し民事訴訟を起こし、
約1億3700万円の損害賠償請求!
そもそもK-1と契約していない選手が損害賠償請求って・・・
一体なにをしたんだろう?と思っていたのですが、内容があまりに情けないんですよ。
那須川天心が訴えられている理由が・・・
「K-1王者である武尊に対戦を呼び掛けたから」
対戦しましょうって言っただけですよ?
それで訴訟問題って・・・めちゃくちゃじゃないかなと思います。
しかもファンが一番見たいカードが「那須川天心VS武尊」なわけです。
普通はそれを実現させるのが格闘技の運営側であるのに、K-1側が対戦には否定的で挙句の果てに「損害賠償請求」って・・・。
簡単に言うと、那須川天心との対戦を嫌がるK-1サイドのせいで、ネット上で「武尊が逃げている」という噂が拡散してしまい、それが理由でスポンサー離れが起きてしまったとのこと。
僕は法律について詳しくありませんが、K-1の創成期(1993年)からK-1を愛し関西から東京まで試合を観に行っていた僕から言わせてもらうと・・・
「今のK-1運営者はマジでカッコ悪い!」
そもそもファンが一番見たいカードを「負ける可能性が高いから」K-1サイドは実現させないわけであって、いわば立ち技最強を名乗る資格がないと自ら認めてしまってるわけですよ。
昔のK-1なら世界に強豪がいれば絶対に戦わせていましたし、リスク覚悟で本物の世界最強を決める戦いを行ってきました。
それが今では強い奴に対戦を求められると「裁判所にいいつけてやる!」という姿勢です。
スポンサー離れが起きたのは、那須川天心が対戦要求をしたからではなく、K-1王者の実力を信頼できずに他団体の王者に怯えるK-1運営者が原因ではないでしょうか?
(ちなみにK-1側は「K-1と契約すれば戦わせてやる」という姿勢ですが、それは那須川天心の「何にも縛られず本物の世界の強豪と戦い続けたい」という姿勢を見越しての発言だと思いますし、そうでないならK-1側がワンマッチ契約を認めればいいのにと感じます)
K-1には素晴らしい選手がたくさんいるのに、運営側がこれではスポンサーやファンが離れていくのは当然なので、リスク覚悟で強い相手と戦って本物の世界最強を決める姿勢であってほしいものですね。
那須川天心とのK-1側の論争について武尊の心境は?
散々K-1側について(ファンとして)残念な気持ちをお伝えしましたが、当の武尊はこの件についてどう思っているのでしょうか?
武尊本人の発言や、周囲の人間からの発言を聞く限り
「武尊も那須川天心とやりたがっている」
ことは間違いないと思います。
つまり、武尊は決して逃げているわけではないんです。逃げているのはK-1の運営側なので。
ただ、武尊もK-1と契約している以上、K-1のルールに基づいて発言をしないといけないので、「戦いたいならK-1に来てください」という無難な回答しかできないのでしょうね。
武尊はフェザー級から階級を上げて、いきなりスーパーフェザー級の1日3試合のトーナメントに出場するリスクを背負い優勝を成し遂げた王者なので、那須川天心とやるリスクも絶対に受け入れてくれるはずです。
この裁判沙汰の事件について一番の被害者は、「やりたいのにやれずに逃げたと言われる」武尊かもしれません。
参考:武尊が亀田興毅とボクシング対決!那須川天心に負ける?趣味の噂も
那須川天心とのK-1側の論争について大雅の心境は?
元K-1スーパーフェザー級王者の大雅もK-1の契約問題に悩まされた一人ですね。
誰もが最強と注目する那須川天心との試合を望み、K-1との契約に違反するような形で他団体との試合契約を結ぼうとしたことで、大雅が所属するトライハードジム自体が干されてしまいました。
やはり本物の格闘家は「強い相手とやりたい」という気持ちが強くて当然なので、最強に挑もうとした大雅は立派な格闘家だと思います。
ただ、K-1サイドは武尊の件と同様に、(当時の)現役K-1王者が他団体の選手に負けたらK-1の信用問題に関わるということで厳しいペナルティを与えたということでしょう。
ここまで記事を読んでいただいた方の中で、「いやいや、K-1の運営者は逃げているわけではなくて、K-1選手はK-1の中だけで戦うというしっかりとしたルールがあるから試合をやらないだけだよ!」と言いたい人もいるかもしれません。
が、それは間違いです!
例えば、K-1のスーパーウェルター級王者になったチンギス・アラゾフは、現役K-1王者という肩書のまま「ベラトール」という格闘技イベントに出場し、ジョルジオ・ペトロシアンと対戦しています。
これっておかしくないですか?
チンギス・アラゾフは良くて武尊はダメっていう理由は一つ。
武尊はK-1の「顔」で、負けるとリスクが高すぎるから。それ以外の理由が本当に見当たりません。
もちろん、正式なK-1との契約(ルール)に基づいて契約解除が行われたというのは分かるんですが、ファンの心理としては疑問が残るばかりなので、強い人と強い人が戦えばファンが喜ぶということを一番に考えてマッチメークをお願いしたいと思います。
参考:井上尚弥と那須川天心はどっちが強い?パンチ力や才能比較!弱点についても
日本の立ち技業界で「那須川天心VS武尊」以上の注目カードは無いと思うので、二人の強さが劣化しない最高の状態で試合を実現させてもらいたいですね。
那須川天心は「何も悪くない」と僕は思うので、これからも強い相手を探し求めて勝ち続けてほしいと願っています。
というわけで今回は最強キックボクサー那須川天心の裁判問題についてまとめてみました。
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