ゲンナジー・ゴロフキンといえばハードパンチでKOの山を量産し、激戦区であるミドル級で世界の頂点に君臨し続けるプロボクサーですね。
日本が誇るプロボクサーの村田諒太さんも「自分より強い王者」と表現しており、ゴロフキンを目標に日々の練習を行っているんだとか。
こんな優しい青年のようなルックスですが、無敗で約90%のKO率を誇り、世界中の強豪から恐れられています。
そこで今回はゲンナジー・ゴロフキンの20度目の防衛戦について結果や展開、さらにコメントや感想をまとめてみました。
ゴロフキンVSマーティロスヤンの結果速報!
ゴロフキンは本来、2018年5月5日に因縁の相手であるサウル・アルバレスと対戦予定でした。
しかし、アルバレスのドーピング違反により試合は消滅し、世界中のボクシングファンはさぞかし「がっかり」したことでしょう。
そんな中、試合へのコンディションを整えていたゴロフキンが「他の相手でもいいから試合をしたい」と申し出たため、アルバレスの代役として新たな選手が抜擢されました。
アメリカのボクサー「バーネス・マーティロスヤン」です。
現在はもう試合が終わっていますので、先に試合結果から言ってしまうと、
ゴロフキンの2ラウンドKO勝ちでした。
(試合展開については後ほど)
「マーティロスヤンなんか聞いた事ねーよ」という人のために、少しどんな選手かご紹介しちゃいます。
マーティロスヤンは一階級下のスーパーウェルター級を主戦場にしており、アマチュアで130戦、プロでも40戦と、なかなかのキャリアを誇るくせ者。
獲得タイトルはこんな感じです。
7歳の頃からボクシングを学んでいるため、基礎的なテクニックもしっかりと身についていて、アマチュア時代の2004年には、あのティモシー・ブラッドリーに勝利するなど実力を証明してきました。
(ティモシー・ブラッドリーは世界6階級制覇のマニー・パッキャオを破った経験のある選手です)
実はこのマーティロスヤン、お父さんもプロボクサーとしての経験があったため、厳しいトレーニングを課され、ボクシングに専念するために中学校も辞めさせられたんだとか。(驚)
そこまでの犠牲を重ねて掴んだ世界王者のチャンスなので、階級を上げてでも可能性に賭けたいと思ったのでしょうね。
(結果が伴わなくて残念でしたが、相手が悪かっただけだと思います)
ゴロフキンVSマーティロスヤンの試合展開について!
ゴロフキンとマーティロスヤンの試合展開を簡単にご紹介しますね。
【1ラウンド】
お互いオーソドックススタイルからジャブを出し合い、マーティロスヤンがボディから顔面へと強打を放っていく。
ゴロフキンもワンツーから左フックを放ち、左のダブルが相手の顔面を捉える。
その後もゴロフキンのジャブが複数回ヒットし、マーティロスヤンは下がりながらも鋭いパンチで応戦。
手数はお互い出ているが、圧力や正確性でゴロフキンが相手からリードを奪う。
時おりお互い右の強打を出し合うがヒットせず、細かいジャブで相手の体力を削っていくゴロフキン。
手数は少なくないものの、お互い様子を見ている印象。
ラウンド終盤にはマーティロスヤンが反撃に転じ、強烈な右ボディストレートや右フックで攻め立て、右フックから左ストレートがゴロフキンの顔面を捉えて会場を沸かせる。
序盤・中盤はゴロフキンがややリードを奪い、ラウンド終盤はマーティロスヤンが盛り返した印象。
【2ラウンド】
ゴロフキンが強烈な右ストレートを放ち、下がるマーティロスヤンの顔面に軽くヒット。
そのままゴロフキンは相手をロープに押し込み連打を繰り出す。
明らかに1ラウンドよりもアグレッシブなゴロフキンに戸惑うマーティロスヤン。
フィニッシュを意識しているのか強烈なワンツーをガンガン振り回すゴロフキン。
しかしマーティロスヤンも防戦一方ではいけないと悟ったのか、ゴロフキンの左にはすぐさま左を返すなど反撃に転じる。
マーティロスヤンが流れを取り戻そうと強烈な右フックを連打した後、ゴロフキンが狙っていたかのような左フックを返し、そのまま怒涛のラッシュ。
ゴロフキンは強烈なワンツー、左のダブル、右ストレート、左フック、右フック、左フックと思い切り打ち抜き、数発クリーンヒットしたためマーティロスヤンはたまらずダウン。
圧倒的な攻撃力の前に立ち上がることができず試合終了。
ゴロフキンVSマーティロスヤンのコメントや感想についても!
ゴロフキンは試合後に、このようなコメントを残しています。
「マーティロスヤンが強いファイターであるということは分かっていたから、1ラウンドは様子を見ていた。」
「そして、2ラウンドは本気を出したんだ。」
「今後はカネロの準備が整っているなら戦ってもいいし、誰とでも戦う。」
正直、今回の試合はKOでゴロフキンが勝つと思っていましたが、まさかここまで早い時間で倒すとは驚きました。
2ラウンドから「本気モード」になったのは観ていて分かりましたし、相手にとってもめちゃくちゃ迷惑だったでしょうね。(笑)
相手のマーティロスヤンも結構いい選手だとは思いますが、やはり下の階級から上がって来た選手ということでパワーの差が出てしまったのかな・・・と。
ゴロフキンが試合をすると強い相手でも「かませ犬」に見えてしまうところがすごいです。
あと、コメントでカネロ(サウル・アルバレス)との試合について少し触れていましたが、ゴロフキン自身はそこまでこだわっていない感じだと思います。
カネロに限らず、日本の村田諒太さんとの試合なんかをコメントしてもらえれば盛り上がっていたはずですが、無難なコメント内容に終始していました。
まぁ一つだけ断言できることは、「ゴロフキンは衰えていない」ということですね。
「(強すぎるという)魔法が解けたのでは?」との噂もありましたが、個人的にはパウンドフォーパウンドは今もゴロフキンで間違いないと確信しているので。
参考:ゴロフキンの生い立ちが衝撃!負ける確率や石田のコメントとは?
今後もゴロフキンには一つ一つの試合をきっちりとクリアしてもらい、カネロとの完全決着を早い段階で付けてもらえたらなぁと思います。
そして近い将来、日本の村田諒太さんと東京ドームで世紀の一戦を行ってもらえれば本当に最高ですね!
というわけで今回は最強ボクサーのゲンナジー・ゴロフキンについてまとめてみました。
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