ワシル・ロマチェンコといえば、アマチュアボクシングのスーパーエリートとして397戦396勝1敗という戦績を残し、2008年の北京オリンピックや2012年のロンドンオピックでも金メダルを獲得するなど、別格な実績を誇るプロボクサーです。
プロデビュー後も「たったの3戦」で世界王者を獲得しており、その後もあっさりと2階級制覇・3階級制覇を達成。
なんとスーパーフェザー級での世界タイトル防衛戦では、4試合連続挑戦者が「棄権」するというありえない展開を披露しました。
そこで今回はロマチェンコの異次元な練習や、右利きの噂、さらに最強ゴロフキンとの試合についてまとめてみました。
ロマチェンコの練習が異次元すぎる!
ロマチェンコはよく「天才」と表現されていますし、実際に天才としか考えられないような実績を残しています。
そんな天才が行っている練習が、非常に異次元な内容だったので動画をご覧ください。
異次元な部分がチラホラあったでしょう?
特に二つ目の動画の最後にあった「アイスホッケー」は超異次元でした。(笑)
一つ目の動画にあった足のステップの練習はすごく特殊な印象を受けますね。
あと、動画途中での高速シャドーは「手が見えないほど」速くてびびりました・・・。
それと、もう一つ異次元なオーラを感じたのは、なぞの逆立ちです。
これは何の意味があるのでしょうか?(笑)
腕の筋力を鍛える目的なのか、バランス感覚を養ってるのか・・・
他のボクサーでこのような練習を僕は見たことが無いので「さすが、天才のやることは違うなぁ」と唖然としてしまいました。
まとめると、ボクシングで強くなりたい人は逆立ちをしまくって、アイスホッケーもやりまくれば強くなれる!
ということかもしれませんね。(笑)
ロマチェンコは実は右利き!?
ロマチェンコはサウスポースタイルで強烈な左を武器にKOの山を築いています。
宿敵リナレスも素晴らしい「左ボディ」で沈めましたし。
ただ、意外にもロマチェンコは「右利き」なんだそうです。(驚)
参考:リナレスVSロマチェンコの結果速報!試合展開は?コメントや感想も
「右利きなのにサウスポーなんて、そんな奴いるの?」
と、思った人もいるかもしれませんが、普通にいますよ。
あの、「神の左」とまで呼ばれた山中慎介さんも、実は右利きなんです。
利き腕じゃない方が「神」って呼ばれるなんて不思議な感じがしますね。(笑)
あと、K-1で活躍したジェロムレバンナなんかも、右利きのサウスポーで、左のパンチの方が強いです。
でも、普通に考えれば右利きの選手はオーソドックススタイルに構えた方がやりやすいのに、なぜわざわざサウスポーに構えるのかと言うと・・・
サウスポー人口が少ないので、「相手が慣れてなくて嫌がる」からなんです。
天才ロマチェンコも「相手が少しでも嫌がるように」とサウスポーに構えるなんて意外な気がしますね。
(そう考えると、天才というより頭脳ファイターなのかもしれません)
右利きで普通にオーソドックススタイルの井上尚弥さんやゲンナジー・ゴロフキンはセオリー通りの構えであそこまで強いので、サウスポー構えなら更にやばかったのかもしれないです。
ロマチェンコは最強ゴロフキンに負ける?
日本が誇るミドル級のトップ選手、村田諒太さんの口から
「リナレスで勝てないのであれば、誰もロマチェンコを止められない」
とまで言わせたので、正直ロマチェンコは今後も勝ち続けていくことだと思います。
ただ、ボクシングファンとして少し期待してしまうのが・・・
ワシル・ロマチェンコVSゲンナジー・ゴロフキンの試合です。
「いやいや、階級が違い過ぎるから対戦するわけないだろ」
と、ツッコまれそうですが、パウンドフォーパウンド(体重差を考慮しない強さ)ランキングでトップを争っているこの二人の試合は、ボクシングファンとして絶対に意識せずにはいられないところなんです。
現在のロマチェンコの体重とゴロフキンの体重の差は約10kgなので、かなり離れているようにも思えますが、フライ級からスーパーウェルター級まで「約20kg」も体重を上げて世界6階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオの前例があるので、10kg程度であれば全然現実的な範囲だと僕は思っています。
正直、「才能やテクニック」の面では、最強ゴロフキンよりも、ロマチェンコの方が上です。
ゴロフキンといえども、ロマチェンコほどのテクニックを持った選手とは戦ったことが無いので、やればかなり苦戦するのではないでしょうか?
ゴロフキンのパンチが当たらず、ロマチェンコがコツコツとパンチをヒットさせて削っていくという展開になるはずです。
ただ、ロマチェンコには圧倒的に不利な部分もあります。
それは身長とリーチです。
ロマチェンコの身長が168cmでリーチが166cm、ゴロフキンの身長が179cmでリーチが178cm。
ロマチェンコほどの天才であれば、身長差やリーチをカバーできると考えられるかもしれませんが、体重を上げて無理矢理ミドル級の体を作り、身長やリーチも劣り、まして相手はナチュラルなミドル級の絶対王者であるゴロフキンともなれば・・・・
「結果的にはゴロフキンがKO勝ち」
という可能性が非常に高いでしょう。
最初はロマチェンコのフットワークで試合を優勢に進められても、フィジカル面の差がジワジワ出るため、12ラウンドを逃げ切ることは至難の業です。
ゴロフキンのパンチはガード越しでも効きますから。
ただ、こうしたハンデをもろともせずに、ロマチェンコが勝利するなんてことがあれば、まさにボクシング史上に残る伝説の男として語り継がれることだと思います。
(今でも十分伝説の男なんですが。笑)
ちなみに、ゴロフキンも体重を落としてお互いの間の体重に合わせればいいのでは?という考えもあるかもしれませんが、ゴロフキンは「メイウェザー以外には体重を落とさない」と明言しているため難しいでしょうね。
(メイウェザー戦ほどのファイトマネーが転がり込んでくるなら別ですが)
参考:ロマチェンコは井上尚弥より強い?ゴロフキンVSカネロのコメントも
まぁゴロフキンに少し執着して今しましたが、ロマチェンコにはとりあえず近い階級の怪物たちとどんどん試合をして勝利を重ねてもらい、パウンドフォーパウンドランキング上位の名に恥じない結果を残し続けてほしいです。
「だれも止められない」という村田諒太さんのコメントが真実だと証明してくれるかもしれませんね。
というわけで今回は天才ボクサー、ワシル・ロマチェンコについてまとめてみました。
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