佐藤天彦名人がポナンザに感動?奨励会時代や藤井聡太との対局も

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佐藤天彦さんといえば将棋界最高峰のタイトル「名人」を28歳という史上四番目の若さで獲得した将棋棋士ですね。

名人戦では将棋界最強として有名な羽生善治さんを4勝1敗で下すなど、あまりの強さで将棋界に世代交代が起こったのでは?と噂されるようになりました。

佐藤天彦

また、佐藤天彦さんは将棋棋士としては珍しいほどファッションにこだわりを持っていたり、クラシック音楽を好んで聴くことから「貴族」という呼び名でも親しまれているんだとか。

今回は佐藤天彦さんが将棋ソフト「ポナンザ」に感動したエピソードや奨励会時代の話、さらには藤井聡太との対局についてまとめてみました。

佐藤天彦のプロフィール!ポナンザに感動した?

【名前】佐藤 天彦(さとう あまひこ)
【誕生日】1988年1月16日
【プロ入り】2006年10月1日
【棋士番号】263
【出身】福岡県
【師匠】中田功

佐藤天彦

2017年の春に行われた電王戦では、最強将棋ソフト「ポナンザ(ponanza)」と対局し、話題を集めました。

現役の名人と人工知能の頂上決戦として電王戦が行われましたが、結果はポナンザの2連勝に終わり、将棋ファンとしては名人の敗北にショックを受けたのを覚えています。

その対局中にポナンザが不可解な一手を指し、佐藤名人は「違和感」を覚えたそうです。

最初はその手の意味が分からなかった佐藤天彦さんですが、対局が進むうちに「先ほどの不可解な一手が深い読みに裏打ちされた理想の一手」ということに気が付き、

「こんなすごい存在がいるのか。」

と、勝負からいったん離れて感動してしまったそうです。

名人が潔く将棋ソフトに負けを認めた発言であり、将棋ソフトが人類を超えたことを証明した一戦でもありました。

ただ僕は、いつの日か将棋棋士が最強ソフトを負かす日が来ることを期待しています。

羽生善治が相手に怒った意外過ぎる理由とは!?
参考:羽生善治伝説!相手に怒った理由は?年収や藤井聡太との対局も!

佐藤天彦の奨励会時代とは?

佐藤天彦さんは奨励会時代に、61年ぶりのプロ編入試験に挑戦した瀬川昌司さんの第一局の相手を務めました。

アマチュア全国大会で何度も優勝経験のある瀬川昌司さんは、本来の年齢制限である26歳までにプロ棋士になることができなかった人物ですが、どうしても将棋棋士の夢が諦められなかったそうで将棋連盟に試験を直訴したそうです。

結果として、当時奨励会三段の佐藤天彦さんが「奨励会員の意地」を見せて瀬川さんを破りました。怪物揃いの奨励会の中から唯一代表として選ばれた佐藤天彦さんは、やはり将来有望な棋士として注目されていたのかもしれませんね。

また、佐藤天彦さんは奨励会の三段リーグで、2004年に通算2度目の次点を獲得しフリークラスの棋士としてプロ入りできる権利を得ることができました。

※通常は三段リーグ一位と二位がプロ棋士になりますが、次点(三位)を2度経験するとプロ棋士になれるルールがあります。


しかし、佐藤天彦さんはプロ棋士になる資格を自ら放棄したそうです。(驚)

佐藤天彦

先ほど紹介した瀬川昌司さんは「年齢制限が過ぎてもプロ棋士になりたい!」と貪欲にプロ入りにこだわっていたのに、佐藤天彦さんは三段リーグの次点(三位)でプロになるのではなく、一位か二位を取ってプロになる!という勝負師魂を見せたんだとか。

佐藤天彦さん本人は、「別に一位か二位に必ずなれるとう自信があったわけではない。」と謙遜していましたが、次点を放棄してでも実力でプロ棋士になり名人位まで獲得してしまうんですから本当にすごい人ですね。

佐藤天彦と藤井聡太の対局について!

現在将棋ブームを巻き起こしている史上最年少棋士「藤井聡太さん」と佐藤天彦さんの初対局が2018年1月14日に行われましたね。

まぁさすがに佐藤天彦さんには勝てないだろうと思っていたファンも多かったかもしれませんが・・・。

まさかの藤井聡太さんの勝利で対局は幕を閉じました。

まぁ藤井聡太さんは非公式戦で羽生さんも破っているので誰に勝ってもおかしくはないのですが、現役の名人に勝利するというのは大きな注目を集めたのではないでしょうか。

藤井聡太とポナンザとの対局についてはこちら!
参考:藤井聡太はポナンザに勝てる?人気の秘密は?連勝記録や対局料について


藤井聡太さんは史上最高記録となる29連勝を達成した棋士ですが、一部のトッププロからは「持ち時間の短い対局しかしておらず、29連勝した際の対局相手も四段や五段といったような低い段位の相手が多い。」と指摘されていました。

まぁ佐藤天彦さんと藤井聡太さんの初対局は持ち時間が40分だったので、確かに短時間勝負だと本当の実力は分からないかもしれません。

つまり、藤井聡太さんがタイトル戦などでトップ棋士と持ち時間の長い対局をすれば「意外と強くない」といった可能性もあるということ。

その点、佐藤天彦さんはタイトル戦の経験も豊富で長い持ち時間の対局にも慣れていますから、「早指し」以外のルールで戦うのであれば佐藤天彦さんが藤井聡太さんに勝つ確率が高いのではないかなと思って・・・・・・・いました。

ただ、その後の対局でも藤井聡太さんは複数回に渡って佐藤天彦さんを下しているので、すでに長時間の対局にも適応しているかもしれません。(驚)

佐藤天彦

藤井聡太さんの成長速度は尋常ではなく、これから力をつけていけば名人を脅かすどころか名人になる可能性も高いでしょうね。

もちろん、佐藤天彦さんには藤井聡太さんの世代に負けないように現在の地位を守ってほしいと思います。

佐藤天彦さんにはこれからも素晴らしい対局を見せてもらい、ファンを楽しませ続けてほしいですね。また、貴族流の服装やヘアスタイルで将棋ファン以外の層にも人気を集めてほしいと思います。

というわけで今回は将棋棋士の佐藤天彦さんについてまとめてみました。

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