マニー・パッキャオといえばボクシングで世界6階級を制覇した経歴を持つ伝説のプロボクサーですね。
母国フィリピンではパッキャオの試合当日は「戦争が止まる」ほどの影響があり、数えきれない人数のファンからヒーローとして支持されています。
また、パッキャオは一試合に100億円以上を稼いだこともあり、貧しいアジアの人々をはじめとした、あらゆるハングリーなボクサーにとっての目標なんです。
日本人のボクサーでは「山中慎介さん」や「亀田興毅さん」などもパッキャオを特別視していて、怪物「井上尚弥さん」ですらパッキャオにテクニックを教えてもらったこともあるんだとか。(驚)
今回はパッキャオの次戦について、結果結果や試合展開、さらに井上尚弥さんとの強さ比較についてまとめてみました。
パッキャオVSマティセの試合結果!
2018年7月15日にWBA世界ウェルター級タイトルマッチとしてとんでもなくワクワクするビッグマッチが行われました。
「マニー・パッキャオVSルーカス・マティセ」です。
この試合は王者マティセにパッキャオが挑戦する形で行われました。
このマティセという男、日本での知名度こそほとんどありませんが・・・
今のパッキャオにとってはめちゃくちゃ危険な相手なんです。
マティセの(パッキャオ戦時点の)戦績は42戦39勝という高い勝率を誇り、
その39戦のうち36試合が「KO勝ち」というハードパンチャー!
しかも、身長こそパッキャオとマティセは168cmと全く同じですが、リーチ差がやばいんですよこれが!
パッキャオのリーチが170cmなのに対し、
マティセのリーチはなんと「183cm」
そして年齢もマティセが4歳下で、さらにパッキャオは前回のホーン戦で負けたので復帰戦という悪条件!
んー、パッキャオが不利な条件はこれでもかというほど揃っていますね。(悲)
が、しかし!
結果を先にお伝えすると・・・
パッキャオの7ラウンドTKO勝利!
んー、僕の不安なんて一切関係ありませんでしたね。(笑)
パッキャオVSマティセの試合展開は?
パッキャオVSマティセの試合展開についてお伝えしたいと思います。
と、その前に二人のスタイルを確認するため、練習動画をチェックしてみてください。
まずはパッキャオの練習動画。
ハンドスピードが速すぎて目で追えないレベルですね。
ただ闇雲に手を素早く動かしているだけではなく、次のパンチへとつなげられるよう体のバランスをしっかりと保っていますし、自分の有利なポジションをキープするような華麗なフットワークまで織り交ぜていました。(驚)
続いて、マティセの練習動画。
全然本気でパンチを打っていないのに、一発一発の音が「パンチの重さ」を感じさせますね。
フルスイングでミット打ちをすると拳を痛めるという理由で、力をセーブしたミット打ちを行っているのかもしれません。
上記の2人のスタイルからも分かるように、今回の対決はパッキャオの「スピード」とマティセの「パワー」という戦いの構図になると思っていました。
実際に行われた試合の展開は以下のようなものです。
【1ラウンド】
積極的に前に出るパッキャオ。
マティセは様子を見ている印象。
パッキャオが鋭いジャブからワンツーを放つたび歓声が沸く。
マティセはパッキャオのパンチを警戒しているのか手が出ない。
時おりボディを混ぜながら繰り出すパッキャオのコンビネーションが光る。
【2ラウンド】
パッキャオがジャブの連打からアッパーを繰り出す。
マティセの左に右フックを合わせるパッキャオ。
マティセはパッキャオのすぴーどについていけない様子。
前に出るパッキャオ、下がるマティセの構図が続く。
マティセは左を出せばパッキャオの右のカウンターを当てられるため、このラウンドも消極的に。
【3ラウンド】
マティセが流れを変えようと強烈なワンツーから左フックを放つ。
パッキャオもお返しとばかりに強烈な左アッパーを返すと見事にヒットしダウンを奪う。
立ち上がったマティセにパッキャオは連打で襲い掛かる。
マティセは単発のパンチを狙うがパッキャオは軽くいなし、逆に強烈な連打を叩き込む。
なおもパッキャオは右ジャブの連打から思い左ストレートを放ち優勢を保つ。
【4ラウンド】
このままではジリ貧だと思ったのか、マティセが下がらずにリング中央で戦う。
お互いのパンチが交錯するが、有効打ではパッキャオが有利。
マティセの右がパッキャオの顔面に当たるシーンもあるが、パッキャオもノーモーションの左で相手の顔面をとらえる。
【5ラウンド】
パッキャオがラウンド序盤からラッシュをかける。
マティセは防戦一方。
パッキャオはボディを散らしながら隙を見てワンツーを叩き込む。
マティセも重い一発を狙うが当たらない。
パッキャオのラッシュは止まらず、マティセは左を出すたびにパッキャオに右を合わされ、心が折れたようにしゃがみこみダウン。
【6ラウンド】
自分のパンチが当たらないマティセがしびれを切らしたのか、ローブローを放ってしまい試合が一時中断。
再開後、ぱきゃおはワンツーから強烈な左フックを放つ。
マティセもジャブを繰り出しリズムを取り戻そうとするが、パッキャオもノーモーションの左で応戦。
マティセの単発のパンチはパッキャオの堅いガードに阻まれ、逆にパッキャオのパンチはガード越しでもマティセのバランスを崩していく。
【7ラウンド】
マティセが玉砕覚悟で強烈なパンチを振り回していくが、パッキャオは冷静にジャブでリズムを保ち、ワンツーを叩き込んでいく。
細かいパンチの応酬が続くが、明らかに余裕がないマティセ。
パッキャオが右ジャブから強烈な左アッパーをマティセの顔面に叩き込み、崩れ落ちるマティセを見て試合終了。
いやー、ここまで実力差があるとは思っていませんでした。
パッキャオは2009年11月以降KO勝利がないんですよ。
そんなことを忘れさせてくれるくらいの見事なKO劇!本当に素晴らしい!
もう終わった選手なのかとささやかれていましたが、まだまだ世界のトップとして戦えそうで安心しました。
パッキャオと井上尚弥の強さ比較も!
パッキャオという伝説のボクサーを前にすると、やはり気になるのが「日本人ボクサー」との対戦ではないでしょうか?
実は日本に「パッキャオ2世」と呼ばれている怪物がいることを皆さんは知っていますか?
そう、世界3階級制覇王者の井上尚弥さんですね。
体重が全然違うので現実味がないかもしれませんが、身長はたったの3cm井上尚弥さんが低いだけですし、リーチに至ってはパッキャオの方が短いので。(驚)
いつの日か対戦が実現するかもしれません。
この二人、生まれてくる年代が一緒だったら本当に面白かったのですが、今体重を合わせて戦うとなると・・・
井上尚弥さんが勝利すると僕は思っています。
パッキャオが井上尚弥さんに勝っている点はハンドスピードと経験、そして体格ですが、パンチ力やテクニック、年齢を考えると井上尚弥さんが有利です。
ただ、全盛期のパッキャオと今の井上尚弥さんが戦ったら・・・
「全てがほぼ互角」なんじゃないかなと。(笑)
お互いパンチも速いし強いし、コンビネーションも動体視力も完璧。
井上尚弥さんは対戦相手に「グローブに何か仕込んでいる」と言われるほど拳が硬いですが、パッキャオも対戦相手が「鉄パイプで殴られた」と思うほどやばいパンチだったそうなので。(笑)
要するに何が言いたいのかというと・・・井上尚弥さんはこれからパッキャオのようなボクシングキャリアを積んでいくということですね!
参考:井上尚弥はなぜ強い?練習メニューは?体力測定結果や変な癖について
パッキャオにはこれからも現役の伝説王者として活躍してほしいですし、ロマチェンコやゴロフキンとも戦ってほしいと妄想しています。(笑)
パッキャオの年齢は決して若いとは言えませんが、本人は「年齢は関係ない。いかに充実したトレーニングを行えるかが重要だ。」と話しているので、試合結果でその発言が正しかったと証明してほしいです。
というわけで今回は伝説のボクサー、マニー・パッキャオについてまとめてみました。
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