井岡一翔さんといえば、ボクシングの世界タイトルを3階級に渡って制覇したプロボクサーですね。
アマチュア時代の時点で才能が開花しており、高校時代にはタイトルを6つも獲得するなど「別格の強さ」で周囲を驚かせていました。
2017年4月に行われたWBA世界フライ級の防衛戦を最後に引退を表明していましたが、世界4階級制覇を目指してスーパーフライ級で復帰することとなりました。
そこで今回は復帰戦となるマックウィリアムズ・アローヨ戦や、井岡一翔さんの強さや評価、さらに井上尚弥から逃げているとの噂についてまとめてみました。
井岡一翔のプロフィール!井岡一翔がアローヨと復帰戦!
【名前】井岡一翔(いおか かずと)
【生年月日】1989年3月24日
【出身】堺市
【身長】165.6cm
【リーチ】168cm
【スタイル】オーソドックス
2018年9月に行われた復帰戦の相手は、プエルトリコの実力者「マックウィリアムズ・アローヨ」です。
世界タイトルこそ獲得していない相手ではありますが、世界ボクシング選手権で優勝し、かつ一度もKO負けがなく、8割以上のKO率を誇るハードパンチャーなので油断はできませんでした。
しかし、井岡一翔さんはブランクを感じさせることなく軽快に攻め続け、
10ラウンド判定勝ち(3-0)をおさめました。
3ラウンドにはダウンも奪取し、10ラウンドでありながらジャッジ一人が9ポイント差をつけるほどの完勝っぷり。
序盤からジャブがすごく出ていて、左ボディストレートや左フックなど、左手で試合を組み立てているように感じました。
パンチを打つ際も絶対にガードを下げないので、非常に隙が無く相手はストレスが溜まったでしょうね。(笑)
アローヨは強打者なので、もっとプレッシャーをかけてくるかなとも予想していましたが、井岡一翔さんのジャブやカウンターの精度がすごすぎて思い切った出入りができていませんでした。
井岡一翔さんは、自分の強さを見せつけるというよりは、相手の良さを消すという戦い方を徹底していたので、こうした「リスクを感じさせない」高度なボクシングができるところを見ると4階級制覇も高確率で成し遂げることだと思います。
井岡一翔の強さや評価は?
復帰戦を見て改めて思いましたが、井岡一翔さんは「強い」です。
単純に、「勝つか負けるか」という戦いであれば、
日本人の他の世界王者と比べてもトップクラスの実力
があることは間違いないと思います。
決して体の軸がブレずに、ボクシングの教科書のような丁寧な戦いをしてポイントを重ねていく姿は「精密機械」のよう。
カウンターもうまいし、スタミナもあるので相手はつけ入る隙を見つけられません。
また、勝てる距離感を保ち続けるという空間把握能力も優れているので、並の世界王者クラスであれば誰がやっても井岡一翔さんには勝てないでしょうね。
井岡一翔さんが強いことは紛れもない事実ですが、世界的な「評価」はどうでしょうか?
実は井岡一翔さん、実力や実績に比べて「世界的な評価はとても低い」です。
ボクシングの本場、アメリカのスター選手達からは「井岡って誰?」というレベルとの噂もあるんだとか。
なぜ、あまり評価されていないのかと言うと・・・
①安全に戦い過ぎていてインパクトがない。
②ビッグネームとの試合をしていないため戦績通りの強さなのか疑問。
といった2つの理由が挙げられます。
安全に戦い過ぎているという点ですが、井岡一翔さんはパンチを全力で打たないことが多く、倒すというよりも倒されない戦い方に終始しているから、このような指摘があるのでしょう。
ボクシングは「プロ」スポーツであることから、お客さんを盛り上げてこその世界という考えもあるので、安全運転過ぎる戦いでは評価のしようがないということかもしれません。
また、ビッグネームとの試合をしていないことも低評価の理由です。
過去にローマン・ゴンザレスとの対戦が決まりかけましたが、井岡一翔さんサイドの意向で試合は流れました。
こうしたビッグネームときっちり戦って勝利をおさめていれば世界的な評価もグンと上がったはずですが、リングの中のみならず、リングの外(マッチメイク)の段階でもリスクを冒さない姿勢は、世界的に見ればトップの選手ではないという評価につながることだと思います。
個人的には、ビッグネームとガンガン戦って、実力が本物であることを世界中に知らしめてほしいと願っているのですが・・・。
井岡一翔が井上尚弥から逃げた噂も!
先ほど、井岡一翔さんがローマン・ゴンザレスとの対戦を避けたことはお伝えしましたが、ボクシングファンの間でそれ以上に「ささやかれている噂」があります。
それは、日本人史上最強とも言われるボクサー、井上尚弥さんとの対戦を避けているという噂です。
井上尚弥さんがデビューした2012年10月の段階ですでに世界王者だった井岡一翔さんですが、その時点から二人の対戦はファンの間で熱望されていました。
しかも、デビュー前の井上尚弥さんは、
「4回戦(4ラウンド勝負)だったら、今やっても(井岡一翔に)勝てます。」
と、公言していたのです。
井岡一翔さん自身も「階級が近いのでいずれ戦うことになる。」と言っていましたが・・・
井上尚弥さんがスーパーフライ級で活躍している際は、(井岡一翔さんは)フライ級に留まり、そして引退。
井上尚弥さんがバンタム級に階級を上げたことを見るやいなや、(井上尚弥さんがいなくなった)スーパーフライ級への転向。
ちょっとタイミングが良すぎませんか!?
と、ボクシングファンはツッコみたくなるわけですよ。
井上尚弥さんはパウンドフォーパウンド(階級の壁を考慮しない強さ)ランキングで上位に食い込み、世界的評価も半端ではないので、もしも井岡一翔さんが「本物の世界一強い男」を目指しているのであれば・・・
「井上尚弥をぶっ倒してやる!」
となるはずなんです。
ただ、今の井岡一翔さんを見ている限り、リスクが高すぎる井上尚弥さんを目標にするのではなく、できる限りリスクの低い相手に勝利して(日本人初となる)世界4階級制覇を達成したいという考えが見えてしまいます。
ボクシングをビジネスとして考えるのであれば、より少ないリスクで結果を残したいという考えは仕方ないのかもしれませんが、ファン目線で見ると「井上尚弥から逃げた」と言われる現状を打開してほしいですね。
参考:比嘉大吾は井岡より強い?ファイトマネーは?井上兄弟との因縁も
井岡一翔さんは、「奥さんとの離婚危機」や「父親との確執」など様々な問題を抱えている噂もありますが、現役復帰を果たした以上は言い訳を一切せず、己の拳で結果を出し続けてほしいと思います。
というわけで今回はプロボクサーの井岡一翔さんについてまとめてみました。
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