テレンス・クロフォードといえば史上2人目の「4団体の統一王者」になった実績があるプロボクサーですね。
2008年のプロデビュー以来無敗街道を突き進んでおり、2018年5月末時点でのパウンドフォーパウンド(階級の壁を超えた強さ)ランキングでは3位を獲得しています。
(日本の井上尚弥さんが同じランキングで5位なので、いかにすごい実力者かが分かるのではないでしょうか)
クロフォードは現在、更なる強敵を求めてウェルター級へと階級を移しています。
そこで今回はクロフォードVSホーン戦の結果速報や、クロフォードとロマチェンコの強さ比較についてまとめてみました。
クロフォードVSホーンの試合結果速報!
2018年6月9日にラスベガスでWBO世界ウェルター級タイトルマッチが行われました。
クロフォードは挑戦者として無敗の王者「ジェフ・ホーン」に挑む構図です。
ホーンはただの王者ではなく、あの世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオを破った経歴のある実力者で、今回のタイトルマッチも大物食いを公言していました。
まぁ試合は終わっていますので、結果から言いますと
クロフォードの9ラウンド2分33秒TKO勝ちです。
戦前からクロフォードが勝つだろうなぁとは思っていましたが・・・
ここまで一方的な展開になるとは想像できませんでした。
全てのラウンドをクロフォードが支配し、ほぼノーダメージで相手を叩きのめすシーンはある意味とても残酷だったと思います。
この試合だけを観ていると、ホーンに対して「本当にパッキャオに勝った選手なの?」とツッコミたくなりますが、悪いのはホーンではなく、クロフォードが規格外の強さだったということでしょうね。
これでクロフォードは無傷の3階級制覇を成し遂げましたし、試合内容的にもその辺の世界王者が太刀打ちできるレベルではないことを証明しました。
クロフォードはロマチェンコより強いのか?
クロフォードほどの王者になると「まともに勝負になる相手がいない」ということで悩まされると思います。
日本の井上尚弥さんも相手がいなくて階級を上げましたし・・・。
ただ、クロフォードが無敗で3階級制覇を成し遂げても、世界的に彼以上の評価を受けている選手が「二人」存在しているんですよね。
まず一人目がミドル級の怪物でカザフスタンの英雄「ゲンナジー・ゴロフキン」。
そしてもう一人が、ライト級で無敵の強さを誇る「ワシル・ロマチェンコ」です。
二人ともクロフォードから見れば二階級差なので、めちゃくちゃ絶妙な距離を感じます。
(ゴロフキンが二階級上でロマチェンコが二階級下)
まぁ階級を上げたばかりのクロフォードがゴロフキンと戦うのは正直苦しいですが、二階級下のロマチェンコであれば対戦の可能性はあるかもしれません。
クロフォードがロマチェンコと戦うとなると、一体どのような結果が待ち受けているのでしょうか?
ロマチェンコが主戦場としているライト級には、ミゲル・アンヘル・ガルシアという全戦全勝無敗の怪物が存在していますが、クロフォードはアマチュア時代にガルシアを撃破している実績もあるので、ライト級の選手には負けないという自信がありそうですね。
ロマチェンコもクロフォードも細かい技術的には(ほぼ)100点満点なので、お互いの能力的に決定的な差はないと思われますが・・・。
テクニック以外の部分で決定的な差があるんです。
ずばり、「フィジカル」!
ロマチェンコは169cmの身長に166cmのリーチですが、クロフォードは173cmの身長に・・・
185cmのリーチがあります。
ロマチェンコは今までこそ自分より大きくてリーチのある選手を撃破してきましたが、クロフォードほどのコンプリートボクサーと戦い、約20cmというリーチ差とそれに伴う体の大きさのハンデがあれば、
ロマチェンコが敗北する可能性は非常に高いでしょうね。
まぁ個人的にはそうした危険を覚悟してでも、ロマチェンコが階級を上げてくれることを願っていますけど。
参考:ロマチェンコはパッキャオに負ける?最強メイウェザーとハイテク勝負予想も
クロフォードほどの実力者であれば、まだまだ無敗記録を更新すると思いますし、勝って当然と思われる試合が続くことでしょう。
いつの日かクロフォードVSロマチェンコや、クロフォードVSゴロフキンというドリームマッチが実現して、本当のパウンドフォーパウンド1位が決まれば最高ですね。
というわけで今回は天才ボクサーのテレンス・クロフォードについてまとめてみました。
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